入浴介護に来るSヘルパーさんと 「介護について」 雑談していたら 「ご主人はウォシュレットを使っていますか?」 と聞かれた
「えっ? 使っていません」 と答えたが、Sさんは 「便利な機能なのに何故使わないの?」 と、私にその機能を使うように薦めた
そう言えばここに転居してからは便座に付属しているのは知っていたが、そんな面倒な物は御免だと使う気も起きなかった
私はいつも介護で大変なのは排泄処理の問題に苦労している。この問題を避けて介護は語れないと私は実感しているが、Sさんは介護施設で働いた経験から 「ウォシュレット」 は有効で便利な機能だから使うべきだと言った
そこでSさんに 「実際に水が出るか試したい」 とお願いした。もしもの事を考えて水受けの容器を用意して、Sさんがいくら該当するスイッチを押しても何の変化もない
私は 「もう何年も使っていないから中が詰まってしまったのでは?」 とあきらめてその場を終わった
だがこうなると私の好奇心が納得しない
ところで 「ウォシュレット」 とは TOTO が販売する 「温水洗浄便座」 の商品名で、我が家の製品は INAX なので 「シャワートイレ」 が商品名だと判ったが INAX ではこの機能を 「おしり洗浄」 と表現している
私はもしかしたら便座に人が座らないと動作しないのでは? と 「取り扱い説明書」 を見たらやはり思った通りだった
便座正面には 「着座センサー」 があって座った人を感知しないと 「おしり洗浄」 は機能しないことが判った
取り説には 「おしり洗浄の確認」 も説明されていたが、それによると 「着座センサー」 を紙や布で覆ってから、スイッチを入れてノズルの伸び出しとシャワーの確認をするように記されていた
説明通りにやって見ると、ノズルが伸びてからは勢いよく水がシャワー状に出てきた
シャワーは約二分間後には自動的に停止する 「セルフストップ機能」 が働くが、もっと早く止めるには 「止ボタン」 を押せば停止する
誰が考えたのかは知らないが面白い発想の機能をまじかに見た感じだった
さて、今後妻に対してこの 「おしり洗浄」 のボタンを押すか押さないか、まだ迷っている。こんな迷いを言うとSさんは 「しっかりしなさいよ」 と、また私を叱咤激励する言葉を考えるかもしれない
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