妻が退院してからは体力的には主に歩くことで回復を図った
精神的には少しでもリハビリに役立つことを考えていろいろと実行してきたつもりだ
その中で私は特に妻が 「文字を読んで、書く」 ことを何とか日常的に続けられることを考えてみた
文字を読むことは本・雑誌や新聞を利用することでクリアできるが、文字を書くことは難しいことでもあったがある方法を思いついた
それはA4タイプの用紙 (横型) を8行に分けて下線を引き、最初の行のみに妻の名と住所を表し、後の7行は空白の原紙を作り、プリンターでコピーして使うことにした
毎日一枚、妻がその1行目の文字をサンプルとして、以下の空白7行に妻の名と住所の文字を書き、書き終わったら下の余白欄に、妻の名と日付け、積算枚数を書く、それが私が考えた 「妻が文字を書く」 ことへの拘りだった
そんな試みを私は 「住所書き」 と名付けたが、書き始めたのは平成21年の年明けの頃だった
最初の頃は日課とはならずに書かない日もあったが、徐々に朝起きてから決まった事が終わると必ず妻は書くようになった
そして今朝、2,000枚達成となった
一行で25文字、7行 (一枚) で175文字、今日の2,000枚目では丁度35万文字を書いたことになる
振り返れば ”妻が真面目によく書いた” と褒めてあげたいが、今朝も 「今日で2,000枚目だよ」 と言っても妻はあまり関心を持たないのが少し寂しい気がした
その他、夕食後の片づけが終わると私が今日のあらましを小型手帳に書くと、妻はそれをベースにして簡単な日記を書く。この 「日記書き」 も相当な数になるはずだが、残念ながらその数はカウントしていない
知られた格言に 「継続は力なり、さらなる継続は宝なり、永遠の継続は歴史なり」 とあるが、2,000枚達成はそんな格言に少しは近付けたかもしれない
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