ブログ、巨人軍。

頑張れ、ジャイアンツ!
頑張れ、日本のプロ野球!

マツダか、甲子園か、決着の一週間。

2014-09-29 15:07:46 | 2014年シーズン

一足先にペナントを制したジャイアンツ以外は、
両リーグともに上位の順位争いが混沌としてきた。

パシフィックはトップの福岡ソストバンクホークスがここにきて5連敗。
この10試合で1勝9敗はまさかの大失速。
一方、2位のオリックスバファローズもこのチャンスをものにしきれない。
せっかく上でホークスがどん底状態であるにも拘らず3連敗。
いっしょになって足踏み状態を続けている。
オリックスにマジックが点灯しても、残り試合と比較すると、
数字は逆にプレッシャーになりそうな値。
傍から見ていても切迫感がある。

3位に滑り込むのは王手をかけている日本ハムファイターズが濃厚のようだ。
今季限りで退任を表明した星野監督の楽天イーグルスは脅威の追い上げを見せたが少し遅かった。


ジャイアンツがペナントを制したセントラルに目を向けると、
ここにきて2位カープと3位タイガースの形勢が逆転しそうな勢いである。
9月に入り、両チームともやや失速気味ではあったが、
この後半にきてその失速感が増しているカープに対し、
タイガースは9月前半のしぼみ具合を、徐々に盛り返して、
どうにか五分以上の雰囲気まで押し上げてきた。

28日(日)までの9月の成績だけ見ると、カープが10勝14敗、
タイガースが11勝12敗と両チームとも負け越しているが、先週だけに限って言えば、
1試合だけ組まれていたカープとの直接対決を獲ったタイガースが3勝2敗と勝ち越したのに対し、
カープは2勝4敗と負け越し。
なによりカープは週末に3連敗、タイガースは週末2連勝。
この差がチームに吹く風をガラリと変えた気がする。


タイガースは球場の雰囲気も含めて、この連勝が停滞ムードを吹き飛ばした。
それまでの敗戦があたかも幻であったかのような盛り上がりで、一気に機運が高まった。

一方、3連敗のカープは抑えのミコライオが足をつって降板。
ロサリオが体調不良、守りの要・キャッチャー石原が首痛で欠場と、
突然、負の連鎖に襲われている。

選手の状態でいえば、タイガースはここにきて福留が好調の波に乗った。
9月の打率は.361、4本塁打、13打点、ゲームを決める勝負強さが目立っている。
そしてなにより注目は松田遼馬がよやく戻ってきたことだろう。
CSでも彼の起用が大きなカギになりそうだ。
若き中継ぎエースの復活は大きい。


カープも悪いニュースばかりではない。
先日、頭部にケガを負った田中広輔と、捕手・会沢翼が一軍登録されている。
田中が戻るのは攻撃面で心強いはず。

会沢も今季前半で名前を売った選手。
突然、名前が聞かれるようになった矢先の故障離脱だっただけに、
他球団のファンからするとイメージは薄いが、
数字だけ見ても61試合(169打数)で.314は、
チームメートの小窪哲也と非常に近い数字(75試合、156打数で.314)。
攻撃面だけで捉えれば石原を優にしのぐ。

さらに20歳の鈴木誠也も起爆剤になりそうな勢いがある。
彼が突っ走れば打線に切れ目がなくなる。
若手選手の躍動はチーム全体を押し上げるエネルギーに満ちている。
堂林も、うかうかしていられない。

スポーツ紙によるとミコライオ、ロサリオは大ごとではなさそうなので、
こちらは一安心だろうが、
カープは投手陣、とくに中継ぎ陣のヘバリが言われているようなので、
そのあたりが勝負を分けるポイントか。


いずれにしても、ここにきての地元甲子園での連勝は、
タイガースにとって追い風以上の突風だ。
タイガースは残り3試合、ベイスターズ2連戦が甲子園という地の利のよさもある。
ラストがマツダスタジアムでの直接対決だけに、
このベイスターズ2連戦は是が非でも連勝し、
2位に浮上した状態で広島に乗り込みたい。
タイガースの何よりの強みは先週末に甲子園で連勝し、
まさに今週からのシーズンクライマックスを甲子園でスタートできること。
ハマ風ならぬ、追い風に乗ったときのタイガースの威力は絶大だ。

カープは残り4試合、すべてホームで戦える利点を活かせるだろうか。

ゲーム差なしではじまるこの一週間の戦いで順位が決まる。






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