12月21日(火)
滋賀大学の関口鉄夫先生(環境科学)が、田村市都路町へお出で下さいました。
鮫川村問題に最初にご相談に乗って下さり、汚染の拡散予測図を書いて下さった地質学の専門家です。
実はかなり重篤なご病気で入院されておられましたが、ようやくご退院が叶いました。本当に良かった!全国から先生のご回復を待望する多くの人々の強い願いが伝わったのでしょう。ご退院直後に長野で開かれた記念講演会には、全国から大勢が、遠く四国などからも駆けつけたそうです。
ご入院中から先生は「福島に行きたい」と重ねておっしゃっていたそうで、震災前から関わっておられる南相馬市の最終処分場裁判や飯舘村の汚染測定、そして鮫川村などなど、やりかけのお仕事を山ほど抱えておられ、ゆっくりご静養なさることもままならないご様子でした。
この日はまず都路町へ、その後南相馬市といういつものハードなスケジュール。長野から雑誌編集長の方の長距離運転で、少なからずお身体に障ったのではないかとハラハラでした。
ちょうど、「放射能ゴミ焼却を考える都路・川内の会」の皆さんが会議をされる日で、藤原寿和さんとともに私たち「ふくしま連絡会」の数人も参加させていただくことになりました。
都路の方々もいつもより多く集まって下さり、熱心な討議が行われました。注目されたのは何と言っても施設の規模の大きさです。田村市・川内村境界にある東京電力の南いわき開閉所に予定されている仮設焼却炉は、日量400トン規模で、県内広くから廃棄物を集めてバンバン燃やすという、いわば「放射性物質の集積地」となる恐ろしい計画。この上来春から避難指示解除が検討され、8割もの児童が避難所等から町内の学校へ通学する予定となっているのです。白紙となった塙町バイオマス発電は日量340トンで県内最大規模でしたが、これより更に大型で、扱う放射性物質も膨大な量になります。しかも1日800~1200トンもの地下水を汲み上げるとされ、生活用水、農業用水の枯渇も心配されています。
関口先生は現地周辺を視察され、地形などから「排ガスを通して汚染物質が都路町、川内村中心部へ拡散、滞留する。地質は花崗岩の強風化、強摩擦(粘土層)地帯、地下水が豊富、屏風のような山脈があり風がどの方向から吹いても排ガスは両側の町村中心部へ吹き降りる」
と予測されました。地元の方々はこれまでに培ってこられた産廃やPCB処理施設建設反対運動を思い起こし、町を放射能の再汚染から守るため再び決起することを改めて確認、近く藤原さんを講師に2回目の勉強会を開くことになりました。
その前にまずは計画の概要を知るため、計画書の入手と、実施フロー、関連法規について調べることが課題となりました。関連法については、廃棄物処理法の対象であることは間違いないが、放射能汚染対策特措法との絡みで非常に分り辛くなっていること、災害復旧や復興関連名目で超法規的に進められる可能性もあることなどが指摘されました。
何より一人でも多くの都路、川内の方々に関心を持って参加して頂くことも大きな課題です。
質問というよりも、シェアするという段階でしょうか。
閉ざすもの、というのか、雪の存在がイメージできません。
放射能測定に、雪は具体的にどういう働きを、するのでしょうか。
雪と日常化していない環境を過ごしてきたせいか、
全く理解できるところに居ません。
福島県人でも雪の深いところが、想像できないという
複雑な環境を年に一日しか見ない、日本人ではわかりません。
3年間過ごされた環境から、雪とのセッションはどう意味づけられるでしょうか?
教えていただける範囲内で、伝えてください。