Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

これだけは知っておいてほしい! 「英文構造のお話」(Part5後半)

2013-08-26 | Weblog
(では、助動詞に関するお話の最後です。)

以下に「助動詞」の特徴をまとめました。文章を作る際に少しでも役に立てば、との思いです。

1)前提として、英文には必ず「AUX」(助動詞)がなくてはならない。

2)主動詞は原則として時制(現在、過去)という「AUX」(助動詞)を持たなければならない(つまり、文は現在なのか、過去なのか)。

3)そして、それは動詞が持つか(現在→V+(e)s、あるいは、過去→V+ed)、

4)あるいは、助動詞(has, had, is, was, etc.(上記文章参照))が持つことになる。

5)ただし、法助動詞がある場合については、動詞は時制を持たない(例えば、「should wrote」とは言わない)。

6)しかし、法助動詞を使っても、完了形を使うことにより、過去の気持ちは表現できる(例えば、should have finished (should+have(原形)+ -ed等)。

7)未来形は助動詞が表す(例えば、「will go」「be going to go」)。

8)法助動詞は他の助動詞と一緒になることができる(例えば、「will have to」)。

9)また、助動詞は、主語の名詞句(NP)の前に来ることで、Yes, No疑問文を作る(例えば、Has he come?/Is he coming?/Should I come?)。

10)しかし、時制(現在、過去)を動詞が持っている場合(V+s, V+ed)は、DOという助動詞が時制を持つことになり、主語の名詞句(NP)の前に来ることで疑問文を作る(例えば、Does he speak English?/Did John say that?)。

  いかがでしたか?できるだけまとめたつもりでしたが、「よくわからないな~」って人、多いかな~?要は、英文の深層構造には、つまり、ベースの文(構造)には、主語のNP(名詞句)のあと、必ず助動詞が主動詞の前にあることをわかってほしかったんです。もちろん、ベース(深層)に、ってわけですから、表層(実際の文)に現れる時にはそれなりの変化(「現在時制」と「動詞」が一緒になってV(動詞)+s(三人称単数を表す)、「過去時制」と「動詞」が一緒になってV(動詞)+ed(過去を表す)とか)が頭の中で起こるわけですけどね。何となくわかりました?「何となく…」はい、それだけでも大成功だと思います。

  「これだけは知っておいてほしい!「英文構造のお話」」では、英文構造の基本的枠組について話しをしました。つまり、英文を作る際に絶対になくてはならない、基本的材料、パーツともいうべき語、句の種類についての話しでした。それらによって作られた基本的文(深層構造ともいうべき文)に様々なルール(文法)が適用されて、話される、あるいは、書かれたものが、私達が聞く、読む、生きた英語(表層構造の文)なのです。ですから、それらを理解するためには、また、自分で言いたいことを適切に表現するためには、いわゆる、文法の理解が欠かせないのです。

  「そうか~、文法書を勉強しなきゃいかないのか~」あ、そうじゃありませんよ。正しい文(文法的文)を作るのが目的です。それが自然に出来るようになれば、文法は身に付いていることになるんです。そのためには、まずは、正しい文を見て、頭に入れて、それをそのまま使うことです。次にそれらを材料として使って自分の言いたいことを言う。つまり、創造する。そうすると、その過程でそれらのつなぎ方(結合の仕方)がわからなくなることがあります。その時、その方法(つまり、文法)を知る努力をするのです。文法書はその時に使えばいいので、それを勉強する必要などありません。また、英文を読んでいて、あるいは聞いて、単語、表現はわかっているのに、その並び方が自分の知っているものと違う、その意味が自分の思ったものと違う、そんな時も必ずあるはずです。その時は、自分の知らないルール(文法)が使われていると思ってください。そして、それが何かを知る努力をしてください。そんな時に文法書を利用する、あるいは、友人に聞くなどしたらいいと思います。

  基本は多くの英文に触れ、それを理解して、覚えて、自分で使っていくこと。そうする過程で、文法は自然に身に付いていくものです。要は、正しい文(文法的文)を作れればいいんですからネ。そんな気持で、皆さん、文法アレルギーにならずに、楽しんで英語のルール(文法)の理解に取り組んでいってください。高い英語力を身につける鍵は、単語、表現、ルールを身につけようとするガッツ、そして、それらを使って何かを表現しようとするガッツ、やる気であることを常に頭において、みなさん、英語の勉強、しっかり頑張りましょう!(End of Part 5)