Naoの誰でもわかる!英語の話

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<Voicy連携>英語を習得するためにしなければならないこと(前半)

2021-11-02 | 英語の学習
英語を日常のバックグラウンド言語にすること!(Part 1)

しばらく前に、私がVoicyというインターネットラジオ局でチャンネルを持ったことをご報告しました。そこの第1回の放送で、「習得を意識して英語を学ぶ」ことが大事、という話をしたのですが、実は先日、その続編として、習得を意識して学ぶとはどういうことなのか、言い換えると、英語を習得するために私たちは何をすべきなのかについて話をしました。私の英語習得理論を結構コンパクトにまとめましたので、せっかくですから、このブログを読んでくださっている皆さんにもその話を紹介したいと思い、その原稿を記載することにしました。私が話した内容とほぼ同じです。読んでいただければ幸いです。少し長いかなと思い、Part 1と Part 2に分けました。Part 2は明日掲載する予定です。最後にVoicyのリンクも入れておきますので、音声でも聴いてみたいと思われたら、是非一度、Voicyのチャンネルにもお越しください。では、以下が放送された内容の原稿(Part 1)です。I hope you will find it interesting.

「習得を意識して英語を学ぶ、とは、英語を意識的に学びながら、常にその学んだものが自分の自然な言語能力として身につくよう努力をする、という意味です。ここで重要なのが、誰が努力するのか、ということです。意識的に学ぶと言う行動は、自分でやるか、やらないかですから、自分の努力次第となります。では、自然な習得はというと、それは脳が行うもので、自分が意識してできるものではありません。脳に入ってくる情報、これをインプットと呼びますが、そのインプットを処理して、体系化して、入ってきた新しいインプットを理解する、また、そこから、自分の言いたいことが頭に浮かんだら、それを自然に言葉にして発話する。これらは私たちの脳がすることで、また、そのようなことは、基本、ほぼ無意識に行われます。つまり、英語を学ぶという行為をするのは、自分自身。そして、それを習得するのは、自分の脳、ということになります。

人が言葉を習得する際の脳内プロセスは、基本、第一言語も第二言語も同じです。脳が言語インプットを受入る、それを分析して、その意味や規則を見いだすという学習を行う。そして、1つの言語体系を作り上げるわけです。ただ、第一言語と第二言語の習得における大きな違いは、その学習の担い手にあります。第一言語の場合は、学習は、私たちの脳が勝手にしてくれたのであって、私たちは無意識のうちに日本語の複雑な文章構造や文法をマスターしました。しかし、第二言語の場合は、その学習は、自分たちの意思で、意識的に行なわなればならないということです。

では、その後の言語体系の構築はというと、それはどちらも脳が自発的に行います。つまり、学習については、無意識に行われる、意識的に行う、の違いがありますが、言語を身につける、習得することにおいては何の違いもなく、脳が私たちの意思とは関係ないところで行うことになります。ということは、私たちが第二言語としての英語をマスターする際に必要なことは、まずは意識的に勉強する、学習すること、そして、そこで得た多くのインプットを脳に習得させるようにすること、となります。

では、脳に英語を習得させるようにするためにはどうしたらいいのか?基本的には、私たちが日本語を習得してきた時にやっていたことをやればいい…それは、脳に、英語が日本語と同様、「生きるために必要な言葉」、もっと簡単に言うと、日常の言葉と思わせるようにすればいいのです。ちなみに、ヒトという種は、「生存に必要なもの」として、そのDNAに言語の遺伝子を持って生まれてきたと言われています。「生存に必要なもの」である言語だから、遺伝子は自然に脳のいろいろな機能を活性化させて、その結果、日本語の言語体系を脳内に構築しました。

では、英語はというと?私たちにとって、「生存に必要…」じゃないですよね。だから、もともと持っている言語の遺伝子はそう簡単には動いてくれない。では、脳が、英語を日常の言葉と認識するためには、何が必要でしょう?それは、「英語の環境」です。ヒトは言語を習得するにあたって、その言語が話されている、聞ける環境にいたからこそ、その言葉を身につけることができました。ですから、英語を習得するための絶対条件は、英語の環境に、「身」を置く、ではなく、性格に言うと、「脳」を置く、ことです。
(End of Part 1)


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