ある寒空の朝、玄関での会話。
ベビーシッター(以下ベ)「今日なんですけど、夕方から雨が降るっていうじゃないですかー。帰りのタクシー代いただいていいですか?」
母親「え?そちらの会社の方から出ないんですか?(交通費含めた契約料金を払っているはずなのに・・)」
ベ「いや、それが出ないんですー。いただけませんかぁ?」
ここで、母親は考えます。もう、出かけないと時間に間に合わない。そして、赤ちゃんはこのベビーシッターに預けないといけない。ここでごねたら、密室になる我が家、わたしの赤ちゃんに何をされるかわからないっ・・・
これは物語でしょうか?わたくしがこの話を友人から相談されたとき、「ベビーシッターをチェンジしてもらえばいい。」といいました。チェンジ希望の理由はベビーシッター派遣会社の耳に入り、そしてその問題のベビーシッターは解雇されるでしょう。これで解決するか?
いいえ、同じ脅威は付きまといます。そのとき、そのベビーシッターは解雇の原因になった家と赤ちゃんを知り尽くしているのですから。
わたくしは解決策は何か、検討しました。答えは会社側が率先してベビーシッターが癒着しないようにローテーションさせるという、効率の悪いものです。これを実践している会社がどれだけあるでしょうか。そもそも、このような問題あるベビーシッターはごく一部で表面化しにくいのです。託児所では先日もニュースであったように、問題が絶えません。共働きが増えていくのに、どうすればこの国の少子化の原因となる育児問題を解決できるでしょう!
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・・・ですが、時代は進んでいました。
CareSquare
このサイトはシッターとそれを必要としている家庭をミートさせるSNSです。シッターは登録後、SNS上にいる実際の知り合いを通じて乳幼児の世話をします。その結果はCareSquareでコメントや評価として残ります。それを見た別の家庭はマイミクと同じようにオファーをかけます。
シッターのプロフィールには料金や保有資格、経歴の他、どの時間帯が空いているのか予定を見ることができるようになっています。ちょっと旅行で1日あけるとか、急な出張でも対応できます。
目的意識のあるSNSが有用であることは前回お話しました。これはその成功例の一部でしょう。
問題がわたくしたちの中にあるとすれば、それを解決できるのもきっとわたくしたち自身です。1日でも早く、日本にもこのようなインフラができることを切願します。
注:文中でも述べましたがこのような問題のあるシッターはごく一部と考えます。シッター会社の選定、シッターとの十分なコーディネートで問題が回避できることはいうまでもありません。