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我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

極楽とんぼ

2022-10-09 04:59:51 | 友人、知人及び同級生

            (群馬県立近代美術館のロビー)

私の連れ合いは友人で親戚筋にもあたる

幸夫君のことについての話をする時

臆面もなく❝極楽とんぼさん❞と言う、

昨日その極楽とんぼさんが彼の従兄弟Yさんを伴って

高崎に来ると言うので駅まで迎えに行った、

出がけに連れ合いは私に

❝いいねえ 久しぶりに極楽とんぼ同士会えて、

今日はどこまで飛んで行くやら❞などと

皮肉たっぷり、

最初に極楽とんぼの愛称を口にしたのは

彼の奥方エツコさん、

彼女がわが家を始めて訪れた時

開口一番

❝いつもうちの極楽とんぼが済みませんねえ❞

であった、

向かえたわが家の連れ合いも

休みの日と言うとノー天気に

出歩いてばかりの私のことを常々妬ましく

思っていたもので

わが意を得たりとばかりに

❝いえいえ

うちも負けず劣らず極楽とんぼなんですよ❞

と返して二人で多いに盛り上がっていた、

それ以来わが家では彼と私には極楽とんぼの愛称が飛び交っている、

高崎駅で2人を出迎え車に乗せて

市内の群馬県立近代美術館に向かった、

ここで某美術館の友の会の集まりがあると言う、

その集まりに参加するために二人ははるばる千葉から来たのだ、

友の会では定期的に各地の美術館訪問をやっている、

その一環で今回は群馬の地のこの美術館ともう一つ

藤岡市鬼石町の辺境にある「鬼石私の本もの美術館」を訪問、

そこは訪ねてみると美術館とは名ばかりで

物置にしか見えなかった、

梱包された美術品が所狭しと置かれ

動き回るのがやっとの状態、

だが個人所有の美術館なんてそんなものらしく

金をかけるのは外観より作品と言うのが

おおかたの蒐集家の哲学のようだ、

700点余りの蒐集作品の中から一般に知られている

作家名と作品名をあげる、

① 梅原龍三郎   「裸婦」       リトグラフ

② 加山又造    「裸婦」       リトグラフ

③ 福沢一郎    「スペイン風景」   油彩

④ 難波田龍起   「坤」        リトグラフ

⑤ 北村西望    「壽」        紙 墨

⑥ 武者小路実篤  「童心」       紙 水墨

⑦ 池田満寿夫   「女の顔」      紙 パステル

⑧ 山口薫     「はまゆうとゆずの実」紙 鉛筆

その他

見る人が見れば価値ある作品は他にも多数あるのだろうが

私の美観では知名度に頼らざるを得ずこれまでとした。

          どこか浮世離れした美術愛好家の面々