我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

芭蕉句碑

2024-06-05 12:51:00 | 日記

数日前

朝の散歩に中山道の旧道を歩いていた、

わが町は川を隔てて隣は埼玉県、

県境の神流川の橋を渡って

500メートルほど歩いた所に

新町八坂神社と言う小さな社(やしろ)がある、

社殿は数回の移転を余儀なくされて

かなり縮小されている、

この境内の中山道沿いに

芭蕉の句碑が建っている、

句碑の文字は読み取ることは出来ないが

脇に立てられた案内によると

「傘(からかさ)におしわけ見たる柳かな」

と刻まれているということだ、

いつもはここで立ち止まることなど無く

通り過ぎるのだが

この日は気になって

まず神社の参拝した、

それから句の説明や

句碑が建てられて経緯などを書いた

案内板を読んだ、

読み進むうちに

自分がなんとなく

文化人になった気分になるのが不思議だ、

わが町の往来で見かける

数少ない文化財に触れた散歩であった。

 

 

 


ゴルフレッスン

2024-03-31 05:22:39 | 日記

某日

妻が親友の娘S子から妻あてに

パパさんにゴルフを教えて欲しい

と連絡が有ったと言う、

S子は年齢不詳 独身、

一人暮らしを謳歌している、

当初

なにも俺に教わらなくても

その気になれば

手を取って教えてくれる男など

五万といるだろうにと思った、

彼女の家とは長年家族ぐるみの付き合い、

頼まれて悪い気などするはずもない、

ヘボほど教えたがるとも言うが

当方腕に自信はなくもない、

昨今は身体が思うように動かなくて

成績はイマイチ低迷してるけど

講釈ならそこそこできると思っている、

OKの返事をして練習日の日取りを

昨日と決めてあった、

行きつけの練習場へS子を伴って出かけた、

馴染の受付のおばさんが怪訝な顔で俺を見てる、

この練習場には40年近く通っているが

こんなことはなかったので

どんな関係?

と訝っている感じがする、

ゴルフの練習場では時々

これは尋常ではないと感じる

カップルを見かける、

S子は女としての色香を漂わせて

少しばかり目立っ存在だった、

ストレッチ体操から初めて

クラブの握り方、

立つ姿勢からスイングの仕方など

一通り教えて

暫く好きに打たせた、

全く初めてという訳でもないらしく

クラブヘッドが球を捉えてはいた、

休憩を挟んで

先ずスイングの心得を説いた、

ゴルフは力学に他ならない、

ボールは

クラブのフェース面の向いた方向に飛ぶ、

飛んだボールから自分のスイングを

読み解かなければならない、

スイングは

体の芯を軸とした回転運動である、

軸がぶれるとボール芯を捉えられない、

など考え方の基本を説いて

2時間ほどでレッスンを終えた、

自分にとってもゴルフを再考する

いい機会になった。

         太平洋クラブ高崎コース


コボウズオトギリソウ(小坊主弟切草)

2023-06-28 22:24:41 | 日記

前回オトギリソウの花が咲いたと言って紹介した、

正しくはコボウズオトギリソウである、

この花の中央にある丸い球が真っ赤に色づくと

黄色い花ビラと絶妙なコントラストをなして美しい、

そんな映像を撮りたくて

再び友人の畑に行った、

いい塩梅に色づいてる、

オトギリソウよ

来年も又美しい花と実を

見せてくれ。


寿司屋のカウンター

2023-02-06 17:51:10 | 日記

庶民の間では寿司といえば回転寿司というほど

回転寿司が一般的になっている、

だが回転寿司が普及する前までは

寿司はお座敷やテーブル,

馴染みになると

カウンターで食したものだ、

久しく寿司屋の寿司は食べていない、

益してカウンターで一貫ごとにネタを選びながら

食べるなんて夢のまた夢である、

ところが先日夕食に寿司屋に行くことになった、

カウンター席で板前と話でもしながら

なんて思ってはみたが5,6人は並ぶことにできる

カウンターには先客がいて座れなかった、

止む無く案内されたテーブル席に座って

何がお勧めかと聞くと 

板長にお任せがいいですよと

教えてくれたのでそれを注文した、

赤貝、中トロ、ウニ、イクラ等など、

うまかった !

久しぶりに回転寿司では味わえない

寿司屋の寿司に舌鼓を打ち   

ネタの味を堪能した。

 

話が長くなるが

自慢話をしているわけではない、

裏があるのだ、

高崎市では昨年暮れに市民一人に付き5,000円の

市内の指定店でのみ使える商品券をくれた、

期限が2月28日、

今月いっぱいだ、

忘れて無駄にならないうちにと

思い立ったが吉日とばかりに行ったまでのこと。


紫苑(シオン)

2022-10-13 09:28:06 | 日記

プランターにシオンの花が咲いている、

咲いてもう20日ほどが経つ、

今では紫色も薄れて思慕萎(しぼなえ)かげん、

昨年までは地植えだったが丈が2メートル程にもなって

見上げる様だったのでプランターに植えかえた、

鑑賞するには程よい高さになっていい塩梅、

シオンで思い出すことが有る、

昨年だったか田舎に住む同級生が

「紫苑」と題する合同歌集を送ってくれた、

自身の歌も掲載された歌集のようだ、

深い付き合いのある同級生ではないのだが

俳句で交流のあるヒデさんの進言だとか、

私が短歌を多少勉強をしたことが有るのを知って

薦めたらしい、

受け取ったお礼の返信は早々にしたが

内容の感想は未だに送っていない、

気になっているが何故だか送れない、

歌集の内容は中津市近郊に住む

中高年女性総勢21名

それぞれが50首の作品を収めた

総数1050首に及ぶ壮大な歌集なのである、

どこから手を付けていいか考えあぐねている内に

1年以上が過ぎ去った、

送ってくれたMさんには

申し訳ない気持ちでいっぱいだ、

作品を選べないので全体の感想を記してみた、

作品の評価を超えて感じることは

70歳代、80歳代、中には90才を超えても

歌を詠むそのやる気には

敬意以外の感想は思い浮かばない、

しかも辺境の耶馬渓に住む人もいるようで

顔合わせさえ難儀な事を考えれば

尚更である、

末永く歌詠みを楽しんでほしいと願うばかりだ。

 

歌集の中から

❝われの看取りに帰省せし子は

   晴耕雨読時にはゴルフたまに居酒屋❞