我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

日本の原風景

2024-06-12 05:56:11 | 写真 及び絵画

日本の原風景

よく聞く言葉ではあるが

何を以って原風景などと表現するのか分からない、

だが私にはこの水田の風景こそが

原風景と呼ぶに相応しいと思える、

原始弥生時代から日本人は農耕を生業に

暮らしてきたと聞く、

ならばこの稲作風景こそが原風景なのではなかろうか?

私にとっても紛れもなく原風景である、

九州の稲作農家の家庭に育った、

早苗田の風景に出くわすと思わず見入ってしまう、

上の写真は先日ゴルフに行く途中目にした、

遅れるのも厭わず車をバックさせて

スマホで撮影した、

撮らなければ後悔する気がしたから。


蓬莱橋(ほうらいばし)

2024-05-19 06:08:55 | 写真 及び絵画

大井川に架かる蓬莱橋の写真を撮りに行った、

それは静岡県島田市にある、

浜名湖からの帰りに寄ることにした、

前々から写真に撮りたいと思っていた、

東名高速を掛川インターで下りて

国道1号線を東京方面に向かって

走ること1時間ほどの所にそれは有った、

案内によると蓬莱橋は

全長:897メートル、

幅 :2,4メートル

木造の橋では世界最長でギネスブックに登録されている、

作られたのは明治12年、

対岸の牧之原台地を開拓するために架けられた。


お城には満開の桜が良く似合う

2024-04-09 17:43:49 | 写真 及び絵画

4月9日現在

北関東近郊の桜は満開を過ぎて散り始めた、

桜が散ってしまわないうちに

行田市の忍城(おしじょう)に写真を撮りに

行かなければならない、

わが写真クラブの写真展に出展する準備を完了してない、

テーマを「桜とお城」と決めて出展する積りでいるが

まだ作品が揃っていないのである、

忍城には度々撮影に行っているが

ここでの作品を1点出したいと思っている、

そこで午後から撮影に行った、

忍城まで国道17号線を走って約1時間、

昨日の雨と風で城内の敷石に桜の花びらが

所狭しと張り付いていた、

お堀はお堀で花びらが花筏状態で

塊になっているところを見ると

満開をとおに過ぎていることを思わせた、

それでも写真には充分なった、

1時間ほどかけて撮影を終えた。


小峰城

2024-03-20 07:32:20 | 写真 及び絵画

友人のKさんが車を買った、

彼は一人暮らし、

それなのに買った車は7人乗り、

グループで出かけることが多いので

そんな選択になったのであろう、

グループには一人暮らしが多い、

しかも私を含め全員が70代以上、

先の短い高齢者グループだ、

だがこのグループは元々は

スキューバ―ダイビングで結ばれたグループ、

毎年夏には伊豆や佐渡や沖縄へ行って

アクアラングを着けて海に潜っていた、

当然 泊まりで行くから絆は固い、

私が一番の新参者だ、

10年前に沖縄の久米島に行ったのを最後に

それ以来出かけていない、

                 久米島の空と海

そんなことから私に

車の試運転に付き合ってくれと

彼から声がかかった、

行く先は私に任せると言う、

白河市の小峰城を目的地に決めた、

白河市は昔の関所跡である

❝白河の関❞のある福島県、

わが町から凡そ180Kmほどの距離、

急ぐ旅でもないので行きは一般道

を走った、

国道50号線を東に小山市まで行けば

新東北道が北に向かって一直線に走っている、

道幅も広く走りやすい、

それでも目的地まで5時間かかった、

この城の特徴は石垣にある、

高い石垣に守られた城だ、

石垣だけでも絵になる、

天守閣だと思って見ていた建物は

案内人の説明によると

天守閣ではなく3階櫓だとのこと、

広大な敷地の割には貧疎だとは思った、

石垣との組み合わせで色々写真を撮った、

桜の木があちこちに植わってはいるが

花の時期でないのが残念だ。

              裏側から見た3階櫓


群青(ぐんじょう)と緑青(ろくしょう)

2024-03-17 07:28:43 | 写真 及び絵画

「群青と緑青」と題する美術展を見た、

サブタイトルに

 神々しい❝あお❞ とある、

パンフレットには

群青と緑青について次のような説明があった、

 

ーー日本画に用いられる代表的な天然顔料で

  古くから珍重されてきた、

  群青と緑青は

  銅が永い年月をかけて変化したものです、

  その鮮やかで美しい色彩は

  視線を引き付け表現や描写の

  キーポイントとなる大切な部分で使われますーー

 

美術展の会場は高崎市タワー美術館、

ひょんな切っ掛けから訪れることになった、

と言うのは

前日ビッグカメラ高崎駅前店(?)から

私が持ってるポイントカードのポイントが今月で

切れると言う通告があった、

翌日

どれくらいポイントが溜まっているのかも

知らないまま取りあえず出かけた、

なんと 12,000ポイントもあると言う、

そこでプリンターがしばしばインク切れを

起こすのでインクを買うことに決めた、

買い物を終えて久しぶりに近くにある

タワー美術館に寄ってみることにした、

この美術館ではこれまでにも

多くの美術展を見ている、

ここは私の好きな伝統的な日本画を

メインとする美術展が多い、

今回こんな企画展をやってるなんて

知らなかった、

作品は50点足らずで小規模ではあったが

出品作の顔ぶれがすごい、

日本の美術界を代表すると言っていい巨匠たち、

上村松園、横山大観、下村観山、

美術に興味を持つものなら

これらの名前を見ただけでも

見らずにはいられないだろう、

これだけではない、

絵画に多少程度の興味を持つ

私でさえ知ってる名前も複数ある、

東山魁夷、高山辰雄、杉山寧、

当然 作品は撮影できないので

紹介できないのがもどかしい、

文章で書いてみよう、

例えば 

横山大観の作品

題名:「不二霊峰」

7合目付近までの夏雲に埋もれた富士山を

遠景に置き、

近景には同じ夏雲に足元を隠された

松の木が5,6本

この松の木が緑青で雲の白系の色と

対象をなすかのように描かれて見事、

もう一つ、

東山魁夷の作品

題名:「暁雲」

東山魁夷ほど群青と緑青を

うまく使いこなした画家はいないだろう、

❝青色の魔術師❞とはこの画家に

与えられた称号だったろうか?

代表的な作品に

北欧シリーズが脳裏に浮かぶ、

白夜の薄明りの中で描かれた

森と湖の風景、

木々や湖の湖面、大気でさえ群青色の濃淡を

基調にして限りない静けさを

演出した絵になっている、

展示作品は木曽谷当たりの

ヒノキの森であろうか?

木々の間を霧が流れて薄暗く

単調な構図は一目で

東山魁夷の作品と分かった、

その他の画家

鏑木清方、竹内栖鳳、小野竹喬、

 

思わぬ得をした気分で帰路についた。