それはパソコンが壊れてブログが書けなかった
10月初旬のこと、
私は暇を持て余して写真撮影に出かけることに決めた、
行く先をスマホの検索で
“栃木県の三重塔”と音声検索した、
すると栃木市にある岩船山高勝寺をはじめ
他に2っほどの名前が出た、
この寺に行くことに決めて9時ころ家を出た、
ナビを使って高速道を走り途中の休憩も入れて2時間ほどで
ナビに案内する目的地付近にたどり着いた、
そこは里山の淋しい町はずれって感じの曲がりくねった山道、
舗装は剥がれてがたがた、
道の両側から大きく成長した雑草が行く手を塞ぐ、
どう考えてもこの先に寺などあるはずがないと判断して
引き返すことにした、
やや下って住民を見かけたので聞いてみた、
なんとこの道を行けば寺はあるというのだ、
私の経験から言えば
こんな参道見たことない、
これほど荒れ果てた山道は地元民が山に入る作業道か
山登りする登山道以外考えられないほどの荒れ模様、
最も奥にあった人家から更に車で10分ほど
上るのだからこんな所にお寺さんが有るなんて
誰も思わないだろう、
運悪く雨も降ってきて気分を一層暗くした、
駐車場には他県ナンバーの乗用車が1台あって
私を安心させた、
駐車場わきにペット供養の
看板が目立っていた、
来た道からイメージした予想に反して
歴史を感じさせる山門、
本堂に通じる整備された石段、
本堂も鐘楼もそれなりの歴史を感じる建物だ、
先ずは本堂にお賽銭を挙げてお参りした、
三重塔の案内板に従って山道を少し歩いた、
朱塗りの三重塔が雨に降られながら建っていた、
正面には
県指定文化財建造物 高勝寺三重塔
と刻まれた石柱が立っているだけで
何時頃のものかなど詳しい情報を
明らかにするものは何もなかった、
これだけの建物を擁しているのだから
嘗ては地域の崇拝を集めていたに違いない、
それがなぜ人々から見放されて(?)
置き去りにされて(?)しまったのだろう、
悲しい現実が潜んでいることを感じてしまう。