『令和の民俗学』汐留一郎

日本のグランドデザインを考える

TDK歴史みらい館 秋田県にかほ市

2018-09-14 23:11:24 | 日記
市町村合併で「にかほ市」と歴史的な経緯を無視して「ひらがな」の市名をつけた住民の顔が見たくて秋田県にかほ市に向かう。万葉仮名が語源ならまだしも平仮名は駄目だよ。「鳥海市」にしても酒田は文句を言わないと思うよ。今からでも遅くはない、変更するのだ。

道中、ほっともっとでのり弁当を買う。300円、やはり東北の景気は傷んでいるのか?

確かに「とうほぐ」はいつの時代も厳しい。


仁賀保駅

駅舎は建て直され周辺は整備されています。

駅舎にJTBの代理店が

これってTDKのプロパー?

駅前ロータリー

おや?いつものように以外な展開、TDK?
富山県黒部市でYKK黒部越湖製造所を発見した時と同程度のインパクト
仁賀保は創業者の出身地!昔は漁師町?


明治大正あたりの洋館もあります

TDK歴史みらい館
17時30分ですが偶然あったので寄ります


入場無料で受け付けは秋田美人
ロボットが秋田弁でお出迎え


展示内容等はホームページをご覧ください。


スタッフの方が丁寧に説明してくれて至れり尽くせり
来館者はそれ程多くはないと思いますが、教育啓蒙活動は大切

試料の組み合わせは企業秘密
車載用の積層セラミックチップコンデンサは高い耐久性が要求されるとのこと。

HDD用ヘッド
カリカリと音を立てて読み取るハードディスク。ヘッドとの隙間はジャンボ機が地上2mmで飛ぶくらいの精度が要求される。
むかし30万で買ったIBMのThinkPadを机の角にコンとぶつけたらオシャカになりましたが、そういう訳だったのですね。
因みに私は『Microsoft フライトシュミレーターで練習してますから、地上2mmを飛行する腕はあります。ただ操縦する機会が無いだけ』



この施設、外国人の来館者も多いというが日本人がもっと来て欲しいと願う。

「秋田の底力」
南北に貫く奥州街道は人の往来も物流も盛んだ。秋田は分岐する枝葉にて仁賀保はそのまた末節、樹木は自らの生存が危うくなった時、真っ先に先端の葉を切り落とす極めて不利な地域。

東京採用でありながら辺鄙な土地に赴任し不満を持つ者も多いと思う。しかし、耐え難い放縦感や閉塞感を体験すること、深く考える事は後々の人生の糧になります。

確か建築家の隈研吾が一時期、田舎の仕事しかなかったが当時真剣に取り組んだからいまがあると著者に書いていました。

地方にいれば普段接する「優秀なひと」は学校か塾の先生程度。テレビも面白くないお笑い芸人ばかり。
現地の人間は中央からの技術者にその体験したことの無い知性を知る「こんな凄いひとがいるのか。こんな面白いこともあるんだ」
秋田はもともと教育水準が高いところ。土壌はある。

「TDKの未来」
TDKはカセットテープの衰退と同体で消滅する企業と思っていましたが、本業の素材産業は健在。
テープの事業部は勝手に自然消滅したそうです。
海外で真似できるのは台湾のメーカーくらい。

魔法のバトンをくるりと振れば

魔法使いチャッピーの生活ももうすぐ(ネタが古すぎ)

都市インフラもTDKの製品開発が欠かせない

非接触型の給電で走行するクルマ。最小限のバッテリー、自動運転との組み合わせで現在並みの強固なボディも燃料タンクも必要なくなる。



風力発電と月(こちらにもTDKの製品が使われているそーです)


それにしても2日間、軽自動車で1800キロ、どういう走り方してるんでしょ。

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