天然フグの水揚げ量が日本一の輪島市で、新鮮な魚料理をPRしようと、飲食店や旅館、民宿が九日、任意団体「能登半島・輪島 わのしま食楽部(くらぶ)」を発足させる。「輪島ふぐ」として商標登録するとともに、統一のメニューと料金で十日以降、各店で提供する。
輪島港に水揚げされるマフグやゴマフグ、トラフグなどの天然フグの量は、二〇一一年度から五年連続で国内トップ。一五年度は四百四十トンだった。
市観光課は、輪島の海の幸には大きな誘客効果があると捉え、飲食や宿泊などの関係団体に協力を呼び掛けた。
任意団体には四月末現在、二十六店舗が参加。飲食店は三千円統一メニューで、フグの唐揚げ、茶わん蒸し、刺し身など三品を用意することを定めた。料理は各店が工夫を凝らす。
旅館は夕食コースに一品添える。土産店は干物やせんべいなどにフグを活用した商品を販売する。事務局を務める市観光課の担当者は「おいしい海の幸なら輪島へと宣伝していく」と話している。