９月１３日付けの地元紙「黔中早報」によると、貴陽市の旅行会社は先月初めから日本へのツアーの受付を減らしていたが、現時点では日本へのツアーの受付は完全に中止にするとともに、店頭での日本のお土産品等の商品の展示、販売も、全て停止にしたそうです。
去年の場合、貴州省全体で国慶節期間中に日本へ旅行へ行った人は約４００人位で、貴州省では元々日本への旅行の人気はそれほど高くは無く、フィジー島等へのツアーの方が、日本より人気が高いそうで、値段も同じくらいなのだそうです。当然、今年の国慶節期間中の日本へのツアーの募集はすべて中止になったそうです。
ある旅行会社の責任者によれば、今回の日本へのツアー中止という措置は、各旅行会社の間で自主的に決めたそうで、現在の中日間の情勢の下では、旅行者の安全等の点でも問題があると判断して、中止にしたそうです。
９月１３日付けの電子版「雲南網」によれば、雲南省でも省内の各旅行会社は、計画されていた日本へのツアーを中止にすると共に、今後はすべての日本へのツアーの募集は中止にすると決定したそうです。雲南省のある旅行社では、３団体、約１００名が日本へ旅行に行く予定がキャンセルとなったそうです。
「雲南網」によれば、雲南省から日本へのツアーは、雲南省ではベストテンに入るほどの人気のあるツアーコースなので旅行会社への影響は少なくないだろうとの事。
また、９月１１日夜１１時に中国旅行会社大手の一つ中国康輝旅游集団は，全国220支社、5500営業所での日本の旅行用品等販売や展示を中止するとともに、日本へのツアーの募集を全面的に中止すると宣言したそうですが、その理由は、日本が中国の主権を侵害した事に対して実際の行動で、我々の抗議の意思を示したものだとしています。また、日本への旅行者の安全を保障できない事もあり中止を決めたとも。
