中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

貴陽市と広州市を結ぶ高速鉄道が今日運転開始

2014年12月26日 | 貴州省

貴州都市報(電子版)等によると、今日26日午前7時13分に、貴陽と広州を結ぶ高速鉄道(中国語では高鉄と云う。)の一番列車が貴陽北駅を出発し、12時54分に無事に広州南駅に到着したとの事です。一番列車はほぼ満員で、来週の元旦前後の休日の切符は、時間帯により売切れたそうです。貴州北駅と広州南駅を結ぶ高速鉄道は、当面毎日10本運行されるとの事。一時間に一本程度割合で運行されるそうですが、貴陽北駅と広州南駅を結ぶ高速鉄道の平均時速は、だいたい200キロ程との事で、最高時速は250キロだそうです。貴陽北駅から広州南駅迄の切符の値段は、2等が226元、一等が330元との事ですが、貴陽北駅から桂林北駅までの列車も1日一本あり2等が、129元、一等が155元との事。貴州北駅と広西省南寧東駅を結ぶ列車も1日二本運行されるとの事。貴陽広州間の料金が226元とは意外に安い様に思います。

貴州省貴陽市から広州市迄、高速鉄道が無い時は約22時間もかかったのが、今回の高速鉄道の開通で約4時間に短縮される事なった訳で、正しく劇的な変化と云える様です。高速が通過する沿線の都東、从江、三江南、桂林等の観光資源の豊かな地域は、多くの観光客を誘致すべく色々な策が講じられているとの事です。貴陽市と広州市を結ぶ高速鉄道は、中国中でも有数の観光路線になるのではないかと期待され、予測する向きもある様です。やや残念なのは、貴陽市と広州市の間の距離は約850キロあるそうですが、約半分はトンネルの中を通るそうですので、風景を満喫すると云う訳にはいかない様です。

また、今日蘭州市からウルムチ迄の高速鉄道(約1770キロ)と広州市と南寧市を結ぶ高速鉄道(約570キロ)も開通したそうです。貴陽市と雲南省昆明市を結ぶ高速鉄道や昆明と南寧市を結ぶ高速鉄道も工事中で、中国は今物凄い勢いで高速鉄道の建設が進んでおり貴陽市から成都、重慶に通じる高速鉄道も何れ開通するとの事です。

貴州衛星TVや広西衛星TVでは、高速鉄道開通に合わせ、今日特別番組を組んだり、現場から特別に中継を流したりしていましたが、特に、貴州省では、貴州内を初めて通る高速鉄道と云う事もあり特別に期待が大きい様です。

貴陽市に滞在中にも黔東南苗族トン族自治州の从江や榕江にはよく出かけていたのですが、高速鉄道開通と同時に、从江や榕江へは貴陽市から、僅か2時間足らずで行ける事が出来るので本当に便利になったと思います。2011年頃は高速もなかったので貴陽から从江や榕江迄13,4時間程かかりました。その後貴陽市から从江県や榕江県までの高速道路が開通して、貴陽から从江や榕江迄行くのに5時間程で行けるようになりましたが、今回の高速鉄度開通により二時間もかからないで行けるので本当に便利になったと改めて実感します。また、地元の人の期待の大きさも理解できる気がします。


从江県では、毎年11月23日頃には、藘笙節が、また、春節には、多くのトン族がすむ犂平県、榕江県、从江県ではトン族大歌が行われます。春節には二年ぶりに犂平県、榕江県、从江県に行こうかなと思案中です。犂平県、榕江県、从江県の三県は俗に犂、榕、从と呼ばれますが、春節は特にお勧めです。只、寒いですが。三都は水族の自治県であり水族が多く住む県として貴州省では有名です。広西省の三江、桂林は中国は無論の事、世界中にも良く知られた観光地ですが、これを機会に貴州省の犂、榕、从や三都がそれと並ぶ観光地になるかも知れません。

 

 

 

 



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