中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

「舌尖上的中国」に出てくる雲南産のマツタケ

2013年03月16日 | 貴州省

「舌尖上的中国」では雲南省の食べ物としては、シャングリラの松茸、大理の乳扇 、雲龍県諾トウの火腿、そして建水の豆腐が紹介されています。

中国では雲南省はマツタケの産地として有名なようですが、「舌尖上的中国」というTV番組の中でも述べられているように、以前は地元の住民(主に蔵族=チベット族)もマツタケは殆ど食べなかったそうで、現在でもシャングリラ周辺で採れるマツタケの大部分が日本へ輸出されるとの事です。雨季にあたる8月、9月がマツタケの採れる時期のようで、この時期に多い人では一万元、平均では五千元ほどマツタケで稼ぐそうです。

この番組でもあったように、最近は村周辺ではマツタケは採れないようで、より山奥くへと、より深い山へと入り込まないとマツタケを見つける事は難しいそうで、この番組の中でも、マツタケを取り行く人は深夜3時頃家を出て、時により11時間もかけ、漸くマツタケの生えている場所にたどり着くそうです。

ここ大理市周辺の剣川県等でもマツタケが採れるようです。マツタケの採れる時期はやはり8月、9月だそうですが、ここ大理周辺の県でもかなり山奥に行かないとマツタケは採れないそうです。マツタケの時期には地元の市場や市の立つ日には市場でも売っているそうで、地元の人の話では、確か一斤(250グラム)200元で売っていると話していたような記憶があります。このTV番組の中では、80元程で買い上げられた最高級品のマツタケが11時間後には日本の東京の店頭には700元で売られるとあります。

ここ大理古鎮では、旅行客向けの食堂では一年中マツタケが並んでいます。今の時期に店頭に並んでいるのは、どうやら冷凍物のようですが、マツタケなどの高級な食材には全く縁が無いので値段も聞いたことはありませんのでどの位の値段がするか全く分かりません。また、どのように調理され出されるのかも検討がつきません。

以前雲南省昆明市の雲南民族学院に語学留学している時(1989年)日本人留学生仲間とマツタケを買って食べた事があります。そもそも日本でもマツタケを食べたことが無いので、雲南省産のマツタケと日本産のマツタケでは味がどのように違うかも分かりませんでしたし、どんな味だったのかも全く覚えていません。ただ雲南省昆明市でマツタケを食べたという記憶があるのみです。また、今は雲南省でも麗江、大理等並ぶ有数の観光地となったシャングリラに行ったこともあります。無論その頃は観光客は全くといってほどいませんでしたが。

 「舌尖上的中国」というTV番組は1部から7部までありますが、このTV番組の第1部の冒頭に雲南省シャングリラのマツタケは出てきますが、中国全体では必ずしも有名とは言えない高級食材のマツタケが、何故この番組の最初に登場するのか、私としては少し理解に苦しむところです。TV番組の中では、現在では金持ちの中国人もよくマツタケを食べるとありましたが、、、、。

この番組は、前回に放送された際にも、大変好評だったようですが、最近では再放送もされています。またこの番組を元に、本も出版されました。また、「舌尖上」という言葉は一種流行語にもなり、動画アップサイトには「舌尖上的何々」という動画がたくさんアップされています。



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