中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

貴州省が空気の缶詰発売へ

2014年03月22日 | 貴州省

3月21日付の都市報(電子版)に拠れば、貴州省旅行局は、現在空気の缶詰を発売すると云う計画を策定中で、近い内に、貴州省空気の缶詰についてのアイデアや意見を広く国内外に求めて、その上で、貴州省の綺麗な空気を詰めた空気の缶詰を造り売り出すとの事です。

20日付の貴州省の新聞「金黔在線」(電子版)等に拠れば、貴州省が空気の缶詰を売り出すきっかけとなったのは、なんでも、今年3月開かれた両会開催中に習金平総書記が貴州省の代表団会議に出席した際に、習総書記が「貴州省の空気は平均MP50以下で、とても綺麗だ。なら貴州の空気を詰めて空気の缶詰を造って売ったらどうか?」と話した事がきっかけとなったそうです。いわば、この冗談のような総書記の一言が、貴州省が空気の缶詰を売り出す事になったそうです。

空気の缶詰を売ると云う事に付いてイロイロ検討を重ねた結果、近い内に具体的に空気の缶詰を製造し、売り出す計画を実施に移す運びとなり、それで3月19日に省内外のマスコミを集め、貴州省旅行局が記者会見を行ったとの事です。当面は貴州省の西南部にある梵浄山周辺の空気を詰めて売り出す考えのようですが、その周辺の空気以外にも世界自然遺産の一部に属している茘波や雷公山、赤水(矛台酒が作られる地域)等の地域の空気も候補に挙がっているそうです。

貴州省は空気の缶詰を売り出す事で、貴州省の自然環境保護、グリーンツーリズム、エコ等のシンボルとしても売り出す事により、貴州省の豊かな自然環境等をより強く省内外は無論の事、広くは全世界に貴州省をアピールするきっかけにしたいとの計算もあるとの事です。

習金平氏は、党総書記となる際に、党中央弁公庁の主任(注:党政治局員)に、前貴州省書記の栗戦書を任命しますが、その理由の一つに、栗戦書前貴州省書記も若い頃は陝西省の農村に下放されていて大変苦労した等の境遇が似ている等が挙げられるようです。また、二人はその頃から面識があり、付き合いが始まったとも云われています。また、習総書記が政治局常務員時代の2011年貴州省を訪問、その間ずっと栗戦書前貴州省書記が付き添い、その親密振りが話題となった事もありますが、その後党中央へ習氏が栗氏を引き上げたとの観測も流れました。

党中央弁公庁の主任とは云わば総書記の秘書兼ブレーンのような面も持ち合わせているようですので、注意してTV等を見ていると習総書記と外国の首脳会談の席上にも必ず栗主任は同席していますし、習総書記が、中国国内を視察する際にも、総書記の傍らには必ず栗主任が付き添っています。

今回貴州省の人民代表団会議に、習総書記が栗主任等と共に顔を出したのは、党弁公庁の栗主任が、2012年7月まで貴州省の党書記の職にあった事と無縁とは思えません。その席上で習総書記が、「貴州省は空気がきれいなんだから、空気の缶詰でも売ったらどうだ」と話した冗談の様な一言が、冗談ではなく本当の事となり、近い内実現する運びとなり、目出度い限りです。

因みに、私が去年迄住んでいた貴州省貴陽市の今日の気温は、最低気温が7度、最高気温は11度で小雨、今私が滞在中の雲南省大理市は最低気温が8度で、最高気温は21度で、晴。

 

 

 

 



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