中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

月餅の箱の中から出て来た物

2012年10月05日 | 貴州省

貴陽市内でも「礼品回収店」と言う看板をよく見かけますが、これは贈答品、中でも、茅台酒、五糧液等の高級な酒や高級なタバコ、商品券等を専門に買取る店の事です。

中国では9月30日が農業暦(旧暦)の8月15日で、十五夜で中秋節でしたから、今は、時節柄「礼品回収店」には、月餅や商品券が主に持ち込まれるようです。

今日の「黔中早報」によれば、貴陽市花渓地区に住むある女性が、貴陽市内の河濱公園近くの某礼品回収店で、豪華な化粧箱入りの「雲腿月餅」を買って、家へ帰り、子供達と月餅を食べようとして箱を開けたところ一枚のメモ書きが出て来たそうです。(注:雲腿月餅とは雲南省で作られるハム入りの月餅で月餅の中でも高級品として有名)

そのメモには赤い字で「周総裁へ:年末の昇進に際しては何卒宜しくお願い致します。小王より」と書かれていたそうです。この贈り物を受け取った周氏は、当然の如く、この贈られた雲腿月餅を礼品回収店へ持ち込み、売り払い現金化したという訳です。

2年位前には、或る人が礼品回収店で買った品物を開けたら、箱の中から封筒が出てきて、その封筒を開けたところ1000元だかの現金が入っていたという様な新聞記事を以前読んだ記憶があります。たくさんの贈り物を受け取るような立場にいる人にとっては、雲腿月餅なども珍しい物でもなく、当然の如くのように売り払ったようです。

この周某に送られた「雲腿月餅」は一箱600元位との事ですから、かなりの値段のする高級な月餅で、中国では有名なブランドの月餅です。ちなみに、この女性は10月4日に礼品回収店で、この月餅を一箱を150元で買ったそうです。(注:私が知っている大学生の何人かは1ヵ月の生活費が500元から600元で生活しています。、2年位前は大学生の1ヵ月の平均生活費は一月600元前後とも言われていました。)

「雲腿月餅」はバラ売りもしていますが、安いものでも一個12元ほどしますから、かなりの高級品です。安い月餅は一般には量り売りですが、バラでも売っている店もあり、安い物は一個2元、3元からありますので「雲腿月餅」はやはり高級品の月餅の一つです。

以前、雲南省昆明に住んでいた時にも、雲南名物のこの月餅をよく食べた記憶がありますが雲腿と言うくらいですから、この月餅の中には雲南産のハムが入っているのですが私はあまり美味いとは思いません。

記事は、「この周氏はいったい中秋節にはどれだけの月餅をもらったのだろうか?」と結んでいますが、どの位月餅を貰ったか、周総裁に尋ねて見たいものです。



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