中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

今年のノーベル文学賞は中国の莫言?

2012年10月06日 | 中国事情

貴州省の新聞等でも、今年のノーベル文学賞の話題を大きく取り上げています。それらの新聞の記事によると、世界的に有名な大手ブックメーカー(公認賭け屋)の「Unibet」 が今年のノーベル文学賞の掛け率を発表し、それによれば中国の作家莫言が6.5倍で第一位、第二位には、日本の村上春樹で8倍となっているそうです。この二人以外では、掛け率10倍で、アイルランドの作家ウィリアム・トレバーとイタリアの作家が、15倍でアメリカの小説家やシリアの詩人等の名前が挙がっているそうです。

また、もう一方の大手ブックメーカーの予想オッズ(掛け率)では、第一位が、日本の村上春樹で10倍、第二位が莫言で12倍だそうです。こちらには予想オッズが50倍で中国の詩人「北島」の名前も挙がっているそうです。

94年にノーベル文学賞を受賞した大江健三郎が以前「私の後、アジアでノーベル文学賞を受賞する人が居るとすれば、それは莫言氏だろうと思う」と発言したこと等も紹介しています。

長期休暇明けの10月8日から医学賞、物理賞、化学賞、文学賞と順次発表されるそうですが、もし莫言が文学賞を受賞すれば、中国にとって初めてのノーベル文学賞の受賞者となるわけですから、今から大いに盛り上がっているようです。また、10月11日に文学賞の受賞者が発表されるとも予想しています。

尚、村上春樹が、領土問題や北京の書店から日本人の書籍が姿を消した事等をめぐり朝日新聞に寄稿した「安酒の酔いに似ている」は中国語にも翻訳されており、ネット上で見ることができます。日本語の原文もアップされています。

日中関係が極度の緊張関係にある今の時期に、莫言がノーベル賞を受賞するとすれば、私としてはやや複雑な思いもあります。

 

 



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