ふうちゃん本舗

のんびりおじさんの社会科見学

毛沢東の中国と、民主党の日本 続き

2015-10-02 07:01:59 | 街を徘徊して


(小朋友:中国では子供のことを親しみ込めてこう呼びます)

毛沢東(もうたくとう)の実現させた理想国家と、先頃の民主党の日本とは対照的な感じがします。
日ごろの自民党の体たらくに嫌気を感じていた人たちが、ユートピア国家を掲げる民主党を支持し政権が変わりました。
この時は皆が幻想を持っていたと思います。民主党の公約はいいとこ取りばかりでしたから。
ところが今までは与党の批判さえしていれば済んだのですが、今度は立場が変わり主導する側になると未熟さが目立ち、何か中学・高校の社会科体験学習みたいな政治になってしまいました。
更に売り物だった福祉には財源を見出せず、財界とも官僚ともパイプはないし、経済を引っ張ってもらわなければならない産業界との付き合いは経営者の方ではなく労働組合の方。
景気は低迷が続き、結局は何も出来ないままで破綻してしまいました。
経済が成り立たないと福祉も何もできない、思いつきでやると混乱ばかりが増す、いいとこ取りの絵に描いた餅は簡単に実現できるものではない、ということを国民に分からせた点だけは民主党の功績でした。
その後、再度自民党に戻りましたが何も出来なかった民主党時代より状況は良いと思います。
「裕福なのは大企業ばかり」と言っていますが、中国のトウ小平が当時言っていました、「裕福になれる者から先に裕福になれ」と。
共産主義に命をかけた毛沢東、最後は大混乱で終わりましたが、それでも歴史的評価は良く「7の功、3の罪」が多くを占めるようです。
それに対し同じように理想を追った(?)民主党、今思ってみるに功どころか「民意」をうまく利用しただけの素人の波乗りではなかったのかと思います。

中国では「抗日勝利70周年」ですが、毛沢東と民主党のことを思い出しました。