ふうちゃん本舗

のんびりおじさんの社会科見学

年越しそばのルーツは博多 知ってた?

2017-12-29 10:41:53 | 街を徘徊して


年末のダメ押し、これを言わないと年が越せません。

年越しそばのルーツは博多。

「(博多の)承天寺の創建に尽力し、博多の発展にも貢献した貿易商・謝国明が
大みそか、(年が越せるようにと)飢えに苦しむ町民にそばがきをふるまったところ、
そのおかげか翌年には宋の貿易船が多数来航し、博多の町が活気づいた。
それが博多で年越しに食べる「運そば」となり、
現在の「年越しそば」の原型になったといわれている。」
(地元紙、西日本新聞から転載)

知ってましたか?年越しそばのルーツは博多。

来年も良い年でありますように。
皆さん、年越しそばを食べて、良いお年を。


博多のうどんにはコシがない?

2017-12-22 14:32:19 | 街を徘徊して

今はイベントでないと餅つきを見られませんが、
昔は「餅つき屋」という仕事があって、(農家の人の年末アルバイト)
機材一式を持って家を回って餅つきをしていました。
威勢のよいかけ声が記憶に残っています。

福岡市出身タレントのタモリさんか「うどんにはコシやらいらん」と言っていますが、
博多のうどんは確かに“コシ”を否定。
ですからよそから来た人は軟らか過ぎておいしくないと言います。

しかし “コシがない”のではなく「口当たりが軟らか」というのが正しい言い方。
本当に美味しくなかったら既に廃れてしまっていますよ。

忙しい商売人が多かったために飲み込むように早く食べられるのが好まれたことと、
博多の水が麺を軟らかくしたと言われています。
四国のうどんのように硬く締めたら苦情が出たと思います。

そしてこの軟らか麺に合うのが昆布と鰹節などの魚介類からだしを取ったつゆ。
透き通っています。
そしてトッピングがごぼうにころもを付けた天ぷら。
「ごぼう天うどん」と、「かしわご飯」が博多での定番です。

因みに博多ラーメンが極細麺である理由も客に早く提供できるようにしたからです。
忙しい魚市場の人を相手にしていましたので。


うどん、そば、饅頭の 発祥の地は博多

2017-12-13 14:11:35 | 街を徘徊して


うどん発祥の地の石碑(左)と饅頭所の石碑(右)

うどんとかそばは古い昔からあった食べ物ですが、
なぜ博多が「発祥の地」と言われるのでしょう。

それは鎌倉時代に博多の僧侶、聖一国師が大陸から製粉技術を持ち帰ったことによります。

それまでは日本の製粉技術では生産量が少なく、限られた人しか食べることが出来ませんでした。
それを大陸の最先端製粉技術で大量生産が可能になったのです。
これからうどん、そばが庶民の食べ物となりました。

饅頭については聖一国師が博多の町を托鉢していたところ、
お茶屋の主人が中国で学んだ蒸し饅頭を紹介したことが始まりといわれています。
そしてこの製粉技術と相まって簡単に饅頭も出来るようになりました。

当時は博多港が大陸への貿易を一手に引き受けていたので、
大陸文化は博多を通じて日本の中へ広がって行きました。
こんな異文化を取り入れるというDNAは今も博多の街に引き継がれていると思います。

博多駅の近く、聖一国師が開いた承天寺には
「うどん、そば、饅頭の発祥の地」の石碑があります。
それと、横には「御饅頭所」の看板石碑もあります
(聖一国師が書いた御饅頭所の看板原版は東京の「虎屋」がお持ちです)。


患者に逃げられたか?人が減ったら何事も大変

2017-12-05 09:25:37 | 街を徘徊して


大手企業の検査不正が相次いで発覚し、
JISとかISOの認証を取り消された企業もあります。

日本製品は品質が保証というのが売り物だったので、
世界的にも信頼性がなくなってしまいました。
私たちの世代からすると全く情けないという思い。

この背景にはリーマンショック以降の不況の時に人員を減らし、
それでも生産量は確保せよの命令。

上は数字を追及するし、下は人手が足りない中、納期優先。
不合格品を出すと損失になるので隠さざるを得ない。
それと現場のベテランが定年で辞めるので、技術力低下もあるでしょう。
技術で勝負して来たのに残念。

ところで同じく、人が減ったらこちらも大変。
いつも待合室が満席になっている単科医院でしたが、
先日行ってみると本来なら混雑する時間帯に数人しかいませんでした。

評判で成り立つ職業なので何か原因でもありそう。
それかどうか分かりませんが、この医院のすぐ近くに
同業医院が「セカンドオピニオン」と描かれたでっかい看板を(意識的に?)立てています。

そちらに患者を奪われてしまったのか。
患者としても自分の身は可愛いし、
良い先生に見てもらいたいと思うでしょう。
患者が少ないと利益も少ない、活気がなくなる、
患者は診察までも信用できなくなって逃げる、
というような負のスパイラルに入ってしまいます。

医院を移転拡張し、黒塗りのベンツでご出勤だった順風満帆の院長先生でしたが、
潮目が変わってしまったようです。