ふうちゃん本舗

のんびりおじさんの社会科見学

毛沢東の中国と、民主党の日本

2015-09-25 08:10:33 | 街を徘徊して

 

(国慶節警備応援に来た地方警察官)

来週10月1日は毛沢東(もうたくとう)が建国宣言をした日、中国の建国記念日(国慶節)です。
毛沢東は辺ぴな農村の出身で、農民兵を引き連れて(労農紅軍)下層の解放のために戦い続けました。
そして70年前に日本と戦って勝利し(正確には、日本と戦って勝ったのは台湾に行ってしまった国民党)、その後4年続いた(国民党との)内戦に勝って今の中華人民共和国を建国しました。
毛沢東は共産主義での理想を目指し、地域ごとに人民公社という組織を作りました。
その中には病院とか学校もあり、食べ物から何まで全て無償にし、子供から老人まで安心して暮らせる福祉国家を実現させました。
しかしそれも15年、働いても働かなくても一緒なので生産量は落ち続け、更に兄弟国として工業を支援していたソビエトとは不仲になり、技術者も引き上げピンチに立たされました。
毛沢東は国内思想の統一をはかるために「文化大革命」を起こしましたが逆に国内は大混乱となり、これが毛沢東死去後、妻を中心とする4人組が逮捕されるまで続きました。
その後失脚していたトウ小平が返り咲き、改革開放政策によって今ある中国の基礎を作りました。
(退屈な話しですが続けます。民主党は次回で。)



「早寝・早起き・朝ごはん」で輝く君の未来

2015-09-18 08:15:43 | 街を徘徊して


夜更かしをする、だから朝が起きられない、ぎりぎりまで寝ていて、間に合わないので朝食抜きで仕事へ学校へ行く、毎日がこの繰り返し。
この“悪”習慣の正反対は「早寝・早起き・朝ごはん」となりますが、何とこれは冗談ではなく文部科学省が10年前に通達を出して“国民運動”にしていました。全く知りませんでした。
そして「早寝・早起き・朝ごはん」全国協議会というものもあって、これに日本PTA全国協議会も一緒に加わって<国民運動の推進>を行っているそうです。
毎年表彰式(何を表彰するのか分かりませんが)も行われ、「早寝・早起き・朝ごはん」体操、テーマソング、紙芝居、カレンダーなどもあるそうです。
標語のコンテストもあって、受賞作品の例
朝ごはん 家族そろって「いただきます」(小3)
おきたかい?こころと体は ごはんから(小2)
早ね早おき朝ごはん 生活リズムの第1歩(小5)
朝ごはん 家族の絆 結ぶ朝(親)
中高生向けには文部科学省発行の「早寝早起き朝ごはんで輝く君の未来」という資料もあります。
これにはこんなことが書かれています。
「学校の成績の良い人やスポーツで活躍している人は早寝早起き朝ごはんを実践している人が多いのです」
健康には良い、勉強は出来る、生活リズムは付く、家族の絆は深まる、と良いことばかりですが、親も含めてグータラしたい者には逆にストレスになります。
それと国がここまで立ち入るのかと思うと過保護で滑稽な感じがします。
いけません、国の政策に茶々を入れては。「早寝早起き朝ごはん」を実践している高齢者の皆さんは輝いているではありませんか。勉強もできるし?


掃除機コードの黄色テープの意味、しかし

2015-09-11 08:16:18 | 街を徘徊して


先日ネット上で、掃除機の電源コードに付いている黄色テープの意味が紹介されていました。
私は出し切り手前の警告の意味での黄色かと思っていましたがそうではないらしいのです。
赤は確かに「ここで終わり、これ以上出すな」ですが、黄色は何と「ここまで出してから使え」の意味だそうです。
そう言われてみれば納得できるものはあります。
ドラム式延長コードも「巻いたままで使わないで下さい」と注意書きが貼ってあります。
理由はコードから発生する熱の放熱ができなくなるからです(あくまでも定格いっぱいで使う時の話しですが)。
掃除機は大きな電流を使っていますので、あの狭い本体の中で巻いたまま使うとコードからの発熱を逃がせず熱がこもってしまいます。
それを防止するために「コードは黄色まで引っ張り出してから使う」ということ。
因みに肝心の取扱い説明書にはどう書いてあるのでしょうか、メーカーとして必ず責任を取れる書き方をしていますので。
パナソニックの場合は「黄色を目安にして引き出し、赤色以上引き出さない」とだけ書いてありました。
「黄色まで引出すこと」とは書いていないので(このメーカーでは)引き出し量には関係ないようです。
しかし他のメーカーはどうなのか分かりませんが、わぁ~と発熱するのもあるかもしれません。
ところで考えてみるに出来るだけコードは長くして使いたいので、言われなくても黄色まで引っ張り出してから使いますし、時には赤まで引き出してしまいます。


床が抜ける中国のエスカレータ

2015-09-04 07:11:09 | 街を徘徊して


エレベータの床が抜けてそのまま滑り台経由で水の中、というのはドッキリ番組でよく見る光景ですが、公共施設のエスカレータの床が抜けるなど日本では誰も思いもしないでしょう。
先々月、中国湖北省のデパートで起きた死亡事故はニュースで動画が流され衝撃を受けましたが、過去2年間でも165件の事故があり90人が死亡しているそうで、今回の事故は特異なものではなかったようです。
中国にはエスカレータが360万台あって、その内11万台に安全性に問題があり、2万6000台が修理もされていないそうです。
中国の新聞の「日本の安全を学ばなければならない」という内容がネットに紹介されていましたが耳を疑うもの。
「日本のエスカレータには非常停止が付いている」
「電源が止まると自動的にブレーキがかかる」
「製造メーカーが定期的にメンテナンスをしている」
日本では当たり前のことですが。
それと勝手に日本の会社名を途中に入れ、日中合弁会社風にしてエスカレータを製造している会社が13社もあるそうです。何れも日本とは全く関係がありません。
ところで、このエスカレータ事故から思い出しましたが4年前に中国温州市で起こった新幹線の衝突事故。
この時はろくに検証しないまま事故車両を埋めて隠そうとしたり、「高速鉄道では日本と同じく死亡者ゼロ(40人死亡したが、この列車は250Km以上で走行していないので普通列車事故となるとのこと)」と報道したりであきれてしまいましたが、中国ではまだ安全に対する考え方が育っていないと思います。安全まではパクれない。
<この衝突事故は、基本中の基本である「フェールセーフ(失敗しても必ず安全の方向へ行く)」のシステムが未熟だったから簡単に衝突してしまっただけの話。この事故以来、新幹線は今も最高速度を200Kmに落として運転しているそうです。>
今回のエスカレータ事故はネジの締め忘れが原因ということですが、日本だったらそもそも締め忘れたくらいで床が抜けるような構造にはなっていないと思います。設計技術者のプライドがありますから。