新聞に、2017年に大学の先生の大量雇い止めが行われるので混乱が起きるだろうという記事が載っていました。
これは今年4月に施行された改正労働契約法を利用して、5年以上の契約更新を認めないようにしようとする大学が相次いでいるからだそうです。
ところで以前は、大学院を卒業すると研究を続けたければ助手(今は助教という)として残り、授業・研究の手伝いをしながら博士号を取って、その内に講師になり、助教授(今は准教授という)となり、教授となるのが一般的でした。
ところが20年前位からこのエスカレータ式構図は壊れ、助教が講師、准教授が教授の後を継ぐということが困難になっています。
大学としても生き残らなければなりませんので他大学に優れた先生がいればそちらの方を優先して教授として招へいします。
助教も研究室ごとに認められていたものが、今では数研究室共同となっている場合もあります。
助教であれば給料が出ますが、採用されなければアルバイトしながら自費で研究室に残らなければなりません。
講師は通常短年で更新して行く契約が多く(今回これを5年を限度としようとしている)、有名な大学では2年契約を1回限りだけで再雇用はしないというのが一般的だそうです。
しかしそれを承知で応募する人も多く、採用されればその大学の在籍期間中に数多くの論文を出すそうです。
名ある大学での論文は世界的学会で通用するし、再就職への有利な条件になると聞きます。
アカデミックな職場ですがいろいろとあるものですね。
余談ですが助手、助教授の名称が変わったのは世界の大学での呼称に日本語を合わせたからです(日本だけニュアンスが違っていたので)。
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