100年前の「明治の三陸」写真帖 明治の大津波から復興した三陸の姿を伝える

明治45年(1912年)に刊行された「写真帖」掲載の岩手県三陸沿岸の貴重な写真や資料を順次公開

VOL21 明治の釜石港(上閉伊郡釜石町)全景其の2

2014-02-11 12:32:10 | 明治の上閉伊郡(現釜石市・遠野市他)

※※パソコン故障等諸々の事情により、約5か月更新を休んでいましたが再開します。※

明治の釜石湾(上閉伊郡釜石町) 其の2

さて前回は、釜石製鉄所を控えた工業の港ですが、この写真は釜石港のもう一つの顔である漁港の姿です。場所は現在の魚市場の辺りと思われます。浜には数多くの漁船が繋がれています。

本写真集の付属資料によれば、明治末期の上閉伊郡の漁獲は数量金額ともに一番多いのは鰹で次に続くのが鮪、鮭であったようです.(詳しくは後日資料編を本ブログアップします)

写真を見て気になったのが、右下の屋根の上に乗っている白い筒状の大きな物体です。円筒なのか球体なのかも判然としませんが、これは一体何? 魚加工場の煙突ではないでしょうし、全く見当もつきません。

まもなくあの東日本大震災から丸3年となります。今は痕跡はありませんが、この近くに大津波により打ち上げられた大きな貨物船があったのを思い出します。

 

「明治の三陸博覧会」記念写真帳とは?