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住宅建築ー地盤保証の前の地盤調査が重要!

2015年05月24日 | 日記
住宅建築=地盤保証の前の地盤調査が重要

地盤保証団体が最近、多くなりましたね。
特に、株式会社ではなく、一般社団法人にしていますね。

先日、お取引をしている建築会社様より、地盤保証のファクスが送られてきたんだけど、
○○地盤保証て知っている?と聞かれたので、聞いたことが無かったので、ホームページを
見てみたら、新しく誕生したんだと気が付きました。長年、地盤関係の仕事をしていますが、
こんなに多くの保証会社が誕生していた時代は、無かったと思います。
よく保証会社の規模や内容を確認する必要があると思います。そのうち地震保証とか
台風、噴火保証などといったものまで出てきたら本当なのかよと思ってしまいますよね。


さて、最近つくづく思うのは、地盤保証を付ける前に、地盤調査の重要性です。
住宅建築では、地盤調査をスウェーデン式サウンディング試験という試験方法で行うのが
ほとんどです。30年以上前から実績のある試験方法ですが、今では、この調査は、
自動の機械で測定が可能となり、地盤調査業務の知識や経験が少ない人でも
本業の仕事とは別に、サイドビジネスとして始めた人や新入社員の人でも機械の操作を
覚えれば、測定できるようになりました。
また、地盤調査費用も著しく安くなりましたね。

地盤に関する相談や地盤が悪い場合の地盤補強の検討の際に、他者の地盤調査データを
見ますが、おかしな地盤調査報告書を見るケースが増えましたね。
例えば、1.5mから2.0mの盛土地盤であり、多量のガレキなどが埋められているのですが、
盛土の表記もなく、粘性土からレキ(礫)に当たり貫入不能となっていたりします。
これだと、自然地盤であれば、地盤が良好と判断され、ベタ基礎でOKとなって
しまいますが、そもそも、この調査地は、沖積低地に位置しており、昔は、沼地で
ある事が予測される事から、地盤は強くありません。

次に、傾斜地に位置する土地に土留があり、土留め側は、浅い深度で貫入不能になって
おり、粘性土で貫入不能と記載があります。敷地図から隣との高低差がある為、
土留めの控えである底版にあっているのではないのかと判明する事もあります。
また、よくあるのが、一部だけ地盤が悪いのにもかかわらず、その付近の追加調査を
していないケースもあります。これだと部分的に地盤が悪いのか、
広範囲で悪いのかわかりません。

地盤調査機の自動化により、初心者でも測定はできますが、その地盤状況に基づく
知識や経験がないと、地盤調査報告書を見ても、なんだか分からない結果となって
しまいます。

地盤調査機の進化と共に、それを扱う人の教育も非常に重要だと感じますね。
会社の規模ではなく、調査員のレベルが問われますよね。
また、その地盤調査報告書に基づいて、地盤保証会社は保証するのでしょうから。
地盤の調査は、非常に重要であるという事を伝えたいですね


高台で調査をしているのか、低地で調査しているのか。それにより、地盤の強さも
土質も変わります。 住宅地盤相談無料





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