思考の踏み込み

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ふらりとー 2

2014-04-22 05:43:37 | グルメ
一杯目が終わる頃、マスターがお見えになった。

ずっとお一人で営業されてたと聞いていたので、聞けば最近ようやくスタッフをお一人加えられたとのこと。



マスターがいらっしゃってさらにお店に心地よい緊張感が漲る。

オーセンティックなバーにおけるこうした緊張感はおそらく日本独特のものだろうと思う。

それは茶道における茶席の緊張感に似て自分には心良い。というか日本のオーセンティックバーはその文化の要素を引いた一形態とみる方が正しいのではないだろうか?

といっても私はお茶をやっているわけでもないし、バーホッパーなどでもないからいろんなバーについて詳しいわけでもない。

ただ今回は感じたままに書いているだけである。


バーをあまり知らない人々には、そんな緊張感は邪魔なだけかもしれないし、普通のバーとオーセンティックと呼ばれるお店の違いが何なのかもわからないかもしれない。

たしかヘミングウェイは "魂の為には一日の中で、二つほど嫌な事をする事は良いことだ" とかいう内容の事を言っていた気がする。



それはつまり自己に対して負荷をかける、という事だろう。
負荷が "かかる" ではなく、自ら負荷を "かける" のである。

オーセンティックバーにおける緊張感もその意味で近い要素を持つ。
そして緊張感を持って味わうと、腰が自然と伸びて身体感覚は微妙に変化し、酒の印象も変わるものだ。

でなければ酒など家で飲めばいい。

そんな事をフワフワと考えていたら、二杯目はどうされますか?との問い。

うーん、まったく考えてない。
だが次何にするか迷うこともバーでの楽しみの一つだろう。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿