思考の踏み込み

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登山部 (弱小) 4

2014-11-05 01:02:53 | 日記
登り始めてから2時間程だろうか。
早くも大菩薩峠の頂上に着いた。

峠だから "頂上" とは言わないのか?
その辺も今回は追求しない。



この日はあいにくの曇りだったが、晴れていれば眺めがかなり良いらしい。何しろ前出K姐さんはこの日で四回目の大菩薩峠らしい。
よっぽどお気に入りの様だ。

手軽に登れて、そこそこの勾配で登山感が味わえて、なおかつ景色が最高だとすれば我々の如き弱小集団にはうってつけの山かもしれない。

そしてお食事タイム。

この、弱小登山部も始めのころを思えば進化したものだ。
何人かが登山用ガスボンベを持ってきている。なんか登山部っぽい。
コーヒーが美味しく飲める。

牡蠣とか牛タンの缶詰まで持ってきている者もいて、まさか山で海のモノが温かく食べられるとは思わなかった。

そして相変わらずだが、山では何を食べても美味しい。
こればかりは味覚の問題ではない。
かつて富士山の八号目で食べたクリームパンのあまりの美味しさに皆驚愕し、「奇跡のクリームパン」と呼んでいた頃も懐かしい。

今やお湯にパックごと入れれば、ソース付きでパスタが茹で上がる商品を持参している。

そしてハッピータン。

(正確にはターンらしい。)


我々登山部では欠かせない一品。
その塩加減と、甘みとー 。
山では最強のお菓子である。

食事に夢中で、写真は一切とらなかったことはご容赦頂きたい。



さて、お腹も一杯になったし、下山へと向かう。

稜線を歩く。



まさに山を歩いているという気にさせてくれる。
これで景色がよかったら最高だろうが、雨が降らないだけでも十分である。
風が心地よい。




Sちゃん、いつよまにかぐっすり寝ている。うーん… 可愛い!



途中、沢が見えてくる。
水が澄んでいてきれい。
ついつい子供の様にはしゃいで、手を入れ顔を洗う。




やはり大菩薩峠は全体のコースが短めだから、下山もまた早い。
もうゴールは近い。
いつも皆この時間がくると、まだ帰りたくないよ…と愚痴を言い出す。

疲れていて、早く降りたいのにまだ戻りたくないー 。いつもそういう不思議な気分に山はさせてくれる。

やがて、元の登山口まで辿り着き、ややまったりとした時間を過ごす。
山の感想や次に行きたい山の話など、会話は尽きないが、今回ばかりはSちゃんを見ているだけで楽しく、話題の中心は常にSちゃんだった。



ちなみに「大菩薩峠」といえば中里介山の長編小説が有名で私も市川雷蔵の映画が真っ先に思い出されるが、それに触れてしまうととりとめがなくなるのでやめる。

市川雷蔵。しかしこういう和装での立ち姿の美しい役者は減ってきたものだ…。


こうして弱小登山部の一日は終わった。我々は山を去り、各々が再び車とバイクに別れ帰途についたー 。



弱小登山部はこの辺で、また次回。