思考の踏み込み

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

登山部 (弱小) 3

2014-11-04 05:52:00 | 日記
ひたすら20号の旅も大月を過ぎてすぐ、139号という県道に入り、北上する。

暫くゆくと山道になり峠道の連続。
道を行くバイカーも増えてくる。

空気はさらに美味しくなり、甘みさえ覚える。
そして肌寒い。
東京ではまだ夏日だというこの時期、グリップヒーターのスイッチを入れ、手を温める。

そうこうする内に登山口に到着。
高井戸から約5時間。休憩をとりながら楽しい道のりだった。

車組みとも合流し、さっそく登山スタート。




実はこの登山部メンバーで集まるのは一年以上間が空いている。
各自でそれぞれ登ったりしている様だが、私自身は前回以来となる。

登山って何が面白かったんだっけ?
そんな話をしながら登りはじめた。
まあ その、話ながら登ること自体が私はけっこう好きなのだが。

久々に歩き出してみる。
ハイキング程度のコースだよと、聞いていた割にはけっこう勾配がキツイ。
早くも息がきれる。

しかし今回はK姐さんの娘、"山の神" ことMちゃんもいないし、みんなでちょこちょこ休憩をとりながら、のんびりと登る。
なにしろ弱小登山部だから問題ない。





もっと泣きじゃくったり、ただをこねるものかと思っていたSちゃんもザックの中で大人しくしている。
なんなら楽しそうなほど。
よくよく聞けばこのザックの中が大好きらしく、家でも意味もなく入ったりしているとか。
さすがは登山部親子の娘。

登り始めて程もなく、山特有の静けさが訪れる。
こればかりは実際に山に行って見ないとわからない。

どんなに都会で音のしない場所にいてもこの静けさだけは東京には存在しない。いや、平地にはない。
この静けさと、澄み切った空気。これこそ登山の醍醐味だったことをようやく私は思い出した。



それは全てを洗い出してくれるかのようである。
登山て何が面白いの?と聞かれても中々うまく答えられない理由も、行かなければわからないというー ようするに感覚的な話なのである。

(これが宇宙空間というそもそも音が存在しない場所までいってしまうと、逆に自分の鼓動と呼吸の音がハッキリ聞こえ出すのだという。

我々は生きている限り、自らの音を発している。だが生きていなければ音は聞けない。本当の "無音" とはどういう世界だろうか。
山が与えてくれる静けさは……
いや、小難しい思考は今回はやめておこう。)

山の楽しさを思い出してきた。そして一定量の身体運動。

適度にお腹も空いてくる…。