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サクラサクラ 5巻/もりしげ

2014-09-08 | 単行本感想










濡れ透けの表紙が素晴らしいです。桜子はほんと可愛いなあ。











春はやっぱり女装が似合ってましたね~、というのは置いといて(笑
そんな春の「誠実さ」が要所要所で出ていた巻でした
春のいいところは思春期男子らしく揺さぶりには弱いですけどその分一途なんですよね
桜子が春に多少いじわるな目配せをすれば動揺してジェラシーを抱いたり
桜子に対する想いだったり献身的な態度が半端ないですね
散々誘惑された後でも、
結局は一番に桜子を案じられるあたり安心して読んでいられる心地良さがあります
態度は多少ブレしても芯の部分は全くブレてないというか・・・やっぱラブコメは主人公も大事ですね
その上思春期の悶々に苛まれても最終的には女の子を大切に出来る真摯なところも好みです
あのままやっちゃってたら多分物語が軽くなると思うからね。
好手でした。

その一歩手前で踏み止まったこの巻最大の山場は正直ヤバかったですね(笑
正直に書くと即お世話になったレベルのお色気シーンでありましたが
流石に少年誌ですので前述のように本番突入はなし
でも逆に寸止めだからこそドキドキ感が半端なくて個人的に興奮してしまいました
ディープキス完遂の上にB、そして下着にまで着手して桜子もきっとドキドキだったでしょう
ただその桜子がちょっと流された事で新たに生まれる春の悶々―っていう構成が上手いです
早くも6巻を読むのが楽しみすぎるんですが(笑
春も中々いじらしい男の子ですね
素直に春の暴走に身を委ねかけた桜子もやっぱり可愛いな、と思いました


そんな風に思春期特有の異性意識にページを大幅に割いた内容になっています
その中で桜子が「これでいいのか」って悩んだり教師がアドバイスしたり正に青春ですね
多分ここまでこの漫画を読んで来たならば素直に一歩進んだ作劇を楽しめるのでは
コレットさんも敷島さんも攻めててニヤニヤラブコメとして最高でした
コレットさんに関しては所詮は動物、と達観し切っていて
その対比も面白かったです
桜子もコレットもたぶん両者とも考え方としては間違ってないんでしょうけど
だからこそこの後どういう変遷を辿っていくのか・・・に注目ですね
それぞれのヒロインの可愛さ、サービスを楽しめましたし
そういう中で桜子に対し一途さや献身性を見せる春の誠実さも楽しめた
加えて初期は尖っていた桜子が春のご飯を本当に楽しみにしている姿や彼の事を気遣う態度など
ただ単にツンが緩和されただけじゃなく精神的に成長してる部分が垣間見れたのも良かった
順当にラブコメとして真っすぐ展開されてる気がするのでこの調子で続巻も期待です
発売前からワクワクして待ってただけに私的に満足出来る内容でとても良かった。

それとコレットさんが一番つつましいスタイルなので
ドレスを着せるシーンの彼女の怒りの描写が面白かったですね(笑
春の女装関連のネタもコメディ的に笑えましたし教師の橘先生のキャラもとても良かった
細かい周辺描写の数々も個人的にお気に入りですね
衣装の幅も広くて、
様々なコスチュームを楽しめたのも視覚的に良かったです
いつか春はちょっと女装癖を抱きそうな気も読んでて感じたりしました(笑)。


それにしても橘先生の「だったら今は「雌」である自分を楽しみなさい」ってセリフは凄く素敵ですね
そういう性質に負い目を感じてる人も居るとは思うけど、結局そこからは逃れられないですから
時には受け入れる事も重要なのかもしれないですね。
言われた後の桜子の表情も可愛かった!













サービスシーンがちょくちょくあって、
でも主人公の誠実さには変わりがなくて
それ以外の要素もちゃんと面白いラブコメはやっぱイイなと
ハーレムっちゃあハーレムですけど状況が状況なだけに切実な感触もあるのが他との一番の違いです。
ここまで来ても私は桜子派ですけどコレットさんもコレットさんで色々自覚的で良いキャラですね。
今(個人的に)信頼を置いてるラブコメ漫画のひとつです。




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