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THE NOVEMBERS「Hallelujah」全曲レビューその4「美しい火」

2017-09-20 | THE NOVEMBERS「Hallelujah」全曲レビュー










つけたり外したりしなきゃいけない
ボタンのあまりの多さに
気が狂いそうになる
正気でいられるなんて
正気じゃないぜ












冒頭からホーリーな雰囲気が心地良い表題曲に次ぐアンセム・ナンバー
正にタイトル通り「美しい」としか形容出来ないアレンジの素晴らしさが光る一曲で、
自分を突き動かしてくれるもの、素敵だと思える「何か」を渇望し邁進する“人の素敵な部分”が描かれた一曲だと言えます。


同時に、
この世に生き永らえる息苦しさも描かれてるのがポイントで
この世は「とある共通観念」という通過儀礼に適した人間“しか”許されない、
所謂「空気」だったり、同じような意味合いかもしれませんが「雰囲気」が蔓延しています
つまりは、価値観が異なる度に軋轢が生じたり不要な心労が重なったりするので、
本当の意味での「自由」なんてものはあるようでないんですよね
それが冒頭に挙げた歌詞に直接的に表れてると思うんですけど・・・。

ただ、そういう目に見えない鎖のような何かを初めから気にせずに、
泥まみれでも恥ずかしくても、自分の好きなように素敵だと思える「何か」を熱狂的に求める事が出来れば、
そんな自分が信じる「美しさ」に何一つの躊躇いもなく突き進むことが出来たなら、
自分の世界も、
自分を救う世界も、
ほんのちょっとかもしれませんが
どんどん変わっていくし変えていけるのかもしれません

ノーベンバーズはしたいようにすることの大切さも、そのリスクも同等に歌って来ましたが、
この曲はそのどちらも織り込み済みでただ自分が踊りたいように踊る意義・・・をしっかりと歌っている曲だと感じます
自分が本当に必要だと思うものは、そもそもそんな他者の目なんかに晒されても何も変わらない強さを持っているものだ
それを貫き通す意志そのもののような楽曲で、本作の中でも特にシンボリックな楽曲に仕上がっていると思う





どこまでも激しく
どんな醜いやつらも追いつけやしない
速さが欲しい




自分の世界を変える事が出来るのは自分だけ
一見何かに影響されているように思えても、
何に影響されるか/されないか、を選ぶのはあくまで自分ですから
自分のやりたいようにやって、自己責任で、自分だけの喜びを掴んでいく。
それこそが美しく、尊くて、何よりも素敵なことなんじゃないか、と。
そんな風に(聴いていて)感じさせられる一曲、、、です。





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