サブカルチャーマシンガン

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悔しいという感情。/アクタージュ act-age scene104「起爆剤」

2020-03-09 | アクタージュ







思えば、
ある時を越えてから夜凪ちゃんは割とつまずくことなく、
すくすくと成長・・・と、言っても壁にぶつかる度に何度も努力して乗り越えて来たので、
思ってる以上に努力型の主人公だとも感じるのが本音ではあるんですけど、
ポピュラリティを除けば表現力は千世子を抜くほどの力を得て来たのも事実なんですよね
だから、いつの間にか「悔しさ」をあんまり感じなくなって来ていた
最近は大体が自分自身との勝負に終始していたように思う。







でも、
今回の千世子はあらゆる意味で景ちゃんを越えて来た
自分の不細工になってしまった芝居とは裏腹に、
新しく得た悪魔の顔と共に、
技術を駆使した天使の顔の表現・・・
それに加えて、演劇としても過不足なく完璧で、しっかりとした「完成品」を魅せつけられてしまった
 一方、自分らの芝居は自分が演じ切れなかったのもあるけど、
ステージ上の化学反応に期待し過ぎたせいで「未完成品」を見せたような感覚になってしまった
人間臭い不細工な表情を見せつつ、人間離れした美しい表情も見せることで
生々しさと人形のような加工された演技を同時に楽しむことが出来る
それはもうギャップを越えて「千世子らしい」というオリジナリティにまで映っている
それと比べると最後の最後で帳尻を取っただけで全体としては歪んでいる夜凪ちゃんたちの芝居・・・に、
夜凪ちゃんが「悔しさ」を感じる流れがすごい自然で良かったように感じました。







前々から思ってたんですが、
最近の夜凪ちゃんは千世子に対してそこまで強く意識しない状態が続いてたように見えていて、
だからこそ、彼女らの作り込まれた世界観に嫉妬、悔しさを抱く今回の流れは凄く良い事のように思いました
やはり、ライバルが手強ければ手強いほど燃えるのが主人公だと思うんですよね
その意味だと、
もう一度夜凪ちゃんに火が付いたのも間違いないし、
ここ数週は千世子が主人公って感じだっただけにまた景ちゃん「も」応援したい気持ちにもなれた
そういう意味合いで、前の芝居の描写がああいう風だったのにもきちんと意味がある~っていうの含めて、
凄く意義があって素直に夜凪ちゃん、頑張れ・・・!!
って思えるような、
物語的に正しい方向性に戻れたような話数だったと感じましたね
もちろん、
千世子は千世子で、
この芝居で景ちゃんにも負けない「何か」を掴んで欲しいですし・・・
主人公もライバルも両方応援したくなる流れに自然に持って行ってるのがめちゃくちゃ巧いな。と
ストレートに思えたのが何よりも秀逸だった104話目でした・・・!







夜凪ちゃんは、
「ちゃんとお客さんを楽しませることが出来なかった。」という、
そこに強い劣等感を抱いていて、だからこそ、それがちゃんと出来ている、
しっかりと完成された今の芝居に強い悔しさを感じたんでしょう
だからこそ、
気持ちが燃え上がったし、
強烈なリベンジ心が生まれた。。って思うと、
これまたその本懐が叶う時が非常に楽しみになるような・・・そんな話数でした。次号も、見守る!





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