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違う。/アクタージュ act-age scene120「共同生活」

2020-07-13 | アクタージュ
君の目に映るもの。







なんだかんだ人間を突き動かすのは「悔しさ」だと思う
皐月のやってみせた演技は自分の可愛さを売り出す為の演技に見えた
ただ、そのやり方では、本当にナチュラルで純粋な芝居は出来ないとも思う
何故ならば基本的に衝動的な行動に於いて他人に自分がどう映るかを意識している人などいない
例えば誰かの紹介で異性に会います、とかだったらある程度自分を作るかもしれないです
でも、
今は「自分の大好きなもの」に触れて喜びを感じるシーンなわけで、
その最中にぶりっこじみた仕草とかする訳ないじゃないですか
表現するべきはただただ単純な驚き、だけ

だから、
どちらかと言えば、
自分をあざとく見せる芝居をして来た皐月ちゃんにとっては、
決して真似出来ない類の「可愛さ」というか、
そもそもやってる事の意識の高さと質がまったく違う~という事を肌で感じてしまったんでしょう
そのナチュラルさとリアルさは常に自分を作って来た皐月が一朝一夕で出来るものじゃない
それに気付いたからこそ、皐月は悔しくて泣いてしまったんだと思う
子供は自分らが思ってるよりも繊細で敏感で、
かつ、
負けず嫌いな生き物・・・だったりするので。







皐月ちゃんは親の願望に応える為に女優をやって来た
だから、心の底から芝居に感銘を受けたり、どうしても女優に~という強い気持ちがあった訳じゃない
なので、真波の気持ちが解らないし、想像も出来ない、から、自分の可愛さで誤魔化してしまった
その浅はかさだったり自分は(彼女らとは)「違う」という気持ちだったり、
皐月なりに気合を入れて来たのに届かない芝居をしてしまった、、、という“悔しさ”
色々な感情が重なって涙してしまったのだと思う
だけど、
夜凪ちゃんの言うように、
始めは誰かにやらされて女優やってたのかもしれない
しかし同業者の演技を見て「悔しい」という気持ちを抱く事自体、
もう既に彼女の中で女優業に対するプライドや執着心が生まれてる証拠なんですよ
少なくともただ単純にやらされてるだけだったら同業者の演技見て悔し泣きなんてしないです
そういう想いを抱ける事自体が、真波に一歩近づいた証拠~という表現に関しては
読んでいてこれ以上なく分かりやすく「確かに・・・。」と思えたし、
正直皐月ちゃんの中にも真波的な何かがあるな。とは純粋に感じました
その上で、
いつか芸能界で一番になる~って発言には読んでて泣きそうになりましたね
皐月ちゃんの中で「炎」が目覚めた瞬間、というか・・・正直皐月ちゃんを相当応援したくなりました
真波の気持ちは分からない~という本音の泣きごとを漏らした後に、
No.1女優宣言は熱いな。というか、
やっぱり人間の衝動を突き動かすのは悔しい経験、挫折なんだな。としみじみと感じたりしましたね。
それもきっと今まで子役頑張って来てある程度の自信があったからこその悔しさなんだと思う
そう考えると個人的に読んでてこっちも衝動的に泣きそうになるような・・・
そういうエピソードに仕上がってました
 また、二人の期待に応える事が出来なかった
期待されて出した演技が否定された事で自分に対して情けなさも感じたと思う
そういう・・・「皐月の劣等感」、自分はこの人とは違う・・・という心情を、
そういう表現を一切使わず表現してた構成が素晴らしかったですね
圧倒的な演技を目の前にして一瞬にして世界が変わる
本物を目の前にして自分が偽物だと感じる
その瞬間がこれ以上なく美しく描かれてたと思います
それが面白かったし、
また、夜凪ちゃんのやって来た事の「正解」も感じられてその意味でも良かったです
夜凪ちゃんの演技、誰かを意識してると一切感じさせないトコが一番素晴らしかったと思う
だって個人的な好きに触れてる時ってただただ自分の感情だけに集中してるはず、だから。




もぐもぐ夜凪ちゃん可愛い。



ただ、
今回の話で夜凪ちゃんもまた成長したな、って思いました
以前までだったらここまできれいに指導みたいな事は出来なかったし、
皐月ちゃんに掛ける言葉も違ったものだったように思う
それもまたここまでの経験の賜物というか・・・
努力して来た分、
他人に正解を見せれるようになったんだな~って思うと感慨深いものがありましたね
その上で、自分と同じようにしろ~ではなく、
皐月ちゃんなりの正解を求めるところも流石だな。と感じました
その皐月ちゃんなりの正解を、
皐月ちゃんが頑張って生み出す、
その瞬間を今から楽しみにしています・・・!




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