読書と追憶

主に読んだ本の備忘録です。

今朝のスパモニから

2008-02-21 12:05:38 | テレビ番組
 今朝テレビで、出雲市に建設が予定されている歌舞伎の上演施設「出雲歌舞伎阿国座」について市民が計画見直し要求の署名活動をしている(毎日新聞ニュース)ということが報じられていた。まったく唖然とするような建設計画だ。
 この施設、最初から年間の赤字が2000万と算定されていて、その赤字は市が補てんするというのだ。この施設によって観光収益が一億円以上増加するから「問題はない」と市長は言っているとか。客席800で、年間10回の歌舞伎公演を行う予定だって。たまーに出雲市に行くこともあるが、冬は天候が悪いし交通の便もよくない。まあ、こっちからは行かないだろうな。こんな計画(2ちゃんねるより)、予定通りにいくわけないだろーが!

 そもそも、出雲市には他に歌舞伎公演ができる大きな施設がある。23億かけて建てた市民会館(年間赤字900万)、38億円かけたビッグハート出雲(赤字900万)、42億円かけた文化プレイス(赤字950万)。いくら補助金が出るからってどんどん建ててたら、赤字が累積して行っていずれは二束三文で売られる運命だ。そもそも出雲市というのは標準財政規模が350億円という小さな自治体だ。それが、現在の地方債の総額が2100億円というから借金で首がまわらない状態だ。それなのに、まだ箱ものを造り続けようとしているというのが信じられない。市民の9割は建設に反対だそうだ。でも造るというのだ。よっぽど誰かの得になるのだろう。もう市長のリコールでもなんでもしてやめさせなくてはどうしょうもない。財政が厳しいからって公共サービスは削られるし、ゴミは有料化されるし、市民の懐には厳しい状況があるのに、この上借金を増やしていくのかと非難があるらしい。あたりまえだと思う。しかも、このばかげた施設建設のために、道路特定財源が使われるっていうのだ。私らにも無関係とは言えない。

 「阿国座」建設の費用42億円の内訳は、一般財源から3、5%(1億6千万円)合併特例債75、4%(31億円)まちづくり交付金20.5%(8億6千万円)で、この「まちづくり交付金」に道路特定財源が使われているのだそうだ。普通、道路特定財源というのは道路建設に使われるのだが、このように、周辺道路の整備という名目で支出されることもある。しかも、合併特例債とは平成の大合併の際のアメでこれは国が借金を返してくれるっていうことらしいのだ。
 って、それ、私らの税金から出るんじゃない?

 もう、最初から採算が取れないような建物ばっかり作るな!
 市長は財政破綻したときには責任を取るのか?間違えましたごめんなさいで済むと思うなよ!
 島根県にはときどき行くこともあるが、なんだか、しょっちゅう道路や施設を作ったりばかりしてるような気がする。竹下登元総理のおひざ元ですからね。箱もの政治から発想の転換ができないのでしょう。現在の島根第二区選出衆議院議員は竹下亘(自民党)です。

 ふるさと創生事業で平成3年に建てられた「仁摩サンドミュージアム」巨大砂時計と動く砂のオブジェがあります。いや、それだけなんで2度とは見に行きませんでしたな。きっとこれなんかも、いずれは閉鎖の憂き目に遭うのだろうなあ。

 やっぱり政権が変わらなきゃいけないとつくづく思う。