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福島原発事故、避難区域と癌に付いて専門家が警告

2011-08-19 18:11:45 | 様々な話題
海外のメディアや専門家は、日本の福島第一原発事故に付いてネガティブな意見が多くて、日本人からすれば信じたくも無い様な事実も色々ある訳だが、そんな海外メディアの報道や専門家の言葉に付いて、日本の大マスコミは殆んど報じない。
日本の専門家は、原発推進派として有名な東京大学の大橋弘忠みたいに「格納容器は壊れない、プルトニウムは飲んでも大丈夫」とか言って、原発事故が起きても尚、原発や放射能の安全性を強調している人も居る。

ネットで探せば海外の報道や専門家の意見を読む事が出来るが、テレビや新聞のみでニュースを得ている人は余り目に触れる事は無いだろう。
そんな中、現在は原発のコンサルティング会社「フェアウィンズ・アソシエーツ」チーフエンジニアで、原子力工学の専門家として、スリーマイル島事故の調査でも活躍した「アーノルド・ガンダーセン」と言う人物が、福島第一原発事故に付いて、コメントしている記事をネットで見付けたので以下に掲載する。

原子力発電に携わってほぼ40年になります。全米70カ所の原発で運営・管理した経験を元にお話しします。
先ず日本の方に大変重要な事をお伝えしなければならない。それは福島第一原発の4基すべてから、未だに放射性物質が放出されていると言う事実です。

3月中旬の水素爆発で飛散が終わったと考えていたら間違いです。確かに9割はあの時の爆発で放出されたかも知れない。
しかし、それで終わりでは無い。ですから環境汚染は計り知れないのです。

放出を防ぐには、建屋を覆い被せるテント等を使わない限り無理です。物理的に阻止出来る迄、今後も数カ月間は放射性物質が飛散すると考えて下さい。
もう一点、大事な事は汚染水が建屋の最下層から地中に流れ出ていると考えられる事です。

誰一人として肉眼で確認は出来ませんが、これは確かな事だと思います。
炉心は溶融して格納容器の底から建屋の下にまで落ちていると考えられる。
日本政府は炉心を取り出す迄に今後10年は掛かると言っていますが、炉心を取り出す技術など有りません。

スリーマイル島事故の時は、燃料は溶けて原子炉の底に落ちましたが、福島の場合は一番底までメルトスルーしたのです。
これは建屋の下の土壌と地下水が汚染されたと言う事で、一度高濃度に汚染された土壌は今後300年は消えません。

周辺住民の避難指示は半径20キロでは不十分です。最低でも40キロと言うのが私の考えです。
残念ながら日本政府はその数字を信じ様としません。悲しい事です。

あまり煽りたく有りませんが、今後10年で癌を発症する人は100万人単位になるかも知れません。
最初の5年で甲状腺癌や甲状腺異常が顕著になります。次に50キロ以内の地域で肺癌の発症率が今よりも20%上昇するでしょう。
この数字はノースカロライナ大学の免疫学者スティーブ・ウィング助教授が算出した数字です。

そして10年で骨腫瘍や白血病、肝臓癌も増えてくると思われます。福島の現状と言うのはこれくらい深刻なのです。
日本政府は十分にこの事を肝に銘じて、スピーディーな対応を取って欲しいと切に願います。

以上がアーノルド・ガンダーセンの言葉なのだが、ガンダーセンはスリーマイル島の原発事故を調査した事があるので、「何事も経験に勝る物は無い」って事で、話に重みがある訳だ。
米国の専門家は「放射能汚染された現状を見て深刻」と言い、日本の専門家は「プルトニウムは飲んでも大丈夫」と言っている。
あなたは、どちらの専門家の言葉を信じますか?。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】