ロシア日記

~ペルミより愛を込めて~
日本語教師と雪のダローガと足跡

~サンクトペテルブルグ~
雪の上の足跡

マーリチキのこと。

2013年11月21日 | 日記
 ロシア語で小さい男の子のことを「マーリチク」といいます。それが複数形になると「マーリチキ」です。

 私は、今、このとってもうるさいマーリチキを教えています。学校でも有名な問題児たちです。
英語の「フーリガン」のことをロシア語では「フーリガンチキ」といいます。あまりの腕白さに前の先生も匙を投げたほどのこのフーリガンチキたちが、経験も何もない私のところにやってきたからさあ大変です。週に2日ある授業をユーリャと私で担当します。

 授業の初めの日、あまりのうるささにただただびっくりして見入ったほどの騒々しさです。
まず、マーリチキたちは机に座っていることができません。教室中を歩き回ります。I-Podでゲームをします。
当然、ノートなんていう代物は鞄の中からついぞ出てこないわけです。

 ノートを出させる前に、しなくてはいけないことがあります。
私;「ゲームをやめなさい」
フーリガンチキ;「えーサイーチカ、あと3分だけ!」

 生意気だけど頭のいい彼らは、完全に私のことをなめきっています。
彼らが私を「サイーチカ」と呼ぶのは、「さや」の名前の愛称形で、ロシアでは「ドミートリー」を「ミーチャ」と呼んだり、「ミハイル」を「ミーシャ」、女の子の名前だと「アナスタシア」を「ナスチャ」「アーニャ」と親しみを込めて呼ぶものです。
彼らは別に私のことを親しみを込めて呼んでいるのではなく、完全になめきっているのです。

 だから私も言ってやりました。
マーリチキ;「サイーチカ、トイレに行ってもいい?」
私;「HET!!ニエッーーーーーート!ダメ!!!」だと★

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