ロシア日記

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あのころ苦しかったラズベリーのこと

2019年07月28日 | 日記
 ひとえに言語学といってもたくさんの分野があり、Morphologyもその中の一つです。Morphologyとは、「主に語(word)の構造を扱う言語学の一分野である」だそうで「語の内部構造について、法則性を見出そうとする分野である」だそうです。例えば、クランベリー!!このCranberryという語は、CraneとBerryの2語に分けられるかという問題が試験に出ました。そんなのどうだっていいじゃん!!とは思ってはいけません。Linguisticsという学問の立派な研究テーマであり、なにより試験にパスするという進退問題にかかわってくるからです。

 さて、この重大なCranberry問題、Craneの語源はある鳥の一種らしいのですが、それにもかかわらずCranberryは2つのMorphemeとは見做されず、Linguisticsの世界ではひとつのMorphemeらしいです。Morphemeとは、日本語で形態素といい、「意味を担う(最小の)音の並び」らしいです。正確に用語を駆使するのもまたアカデミックの鉄則でテキトーな用語を自分で充ててはいけません。こんなコムズカシイ言語学の話を自分の復習のために永遠とある近しい人に語っていたら、もうやめてくれと言われました。
 
 しかし試験にパスするためにもこちらは必死です。Cranberryと同じ仲間は、raspberryとmulberry。それに対するtwo morphemesはblack berry とloganberry。なぜなら、blackは英語でそれだけで意味を成す黒という意味だし、Loganは男の人の名前です。
 だから結論として、raspberry、mulberry、cranberryはひとつのMorphemeなので分けることはできず、blackberryとloganberryはtwo morphemesなので2語に分けられます。これを試験の答案に書いたら高得点をもらえるでしょう。


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