ロシア日記

~ペルミより愛を込めて~
日本語教師と雪のダローガと足跡

~サンクトペテルブルグ~
雪の上の足跡

チェコビールとケバブ

2013年02月17日 | 日記
 初日のプラハの街を十分に楽しんだ私は、夕飯を求めて元来た道を引き返します。今日の夕食はケバブです。これはもう前から決めていてケバブは大の好物なのと、あとは有名ではない、チェコ料理にも挑戦する気はさらさらなかったのです。
 ケバブは、鳥や豚や牛肉を薄く削ぎ取ったものを紫キャベツ、青キャベツ、玉ねぎ、ヨーグルト、チリ、マヨネーズのソースで和えかぶりつくというボリュームと栄養満点のとっても美味しいトルコ料理なのです。本場トルコよりヨーロッパのほうが美味しいらしいです。東京にもありますが美味しくないそうです。
 この日から私のプラハ滞在の毎食はケバブでした。
そしてその後は決まってバーにビールを飲みに向かうのです。
ケバブはイスラムのトルコの料理なのでビールを飲めないところが多いのです。

黄金小路

2013年02月17日 | 日記
 そしていよいよ、この日の唯一の目的である『黄金小路』です。今は各家が洒落たお店になっていて、陶器やマリオネットや本などが売られています。カフカも執筆に遣っていたという青いお家もあり、他にも武器庫などもあり、短い小路を何度も行ったり来たりしては、一人の時間を久々に心行くまで十分に楽しみました。

聖ヴィート教会と聖イジー教会

2013年02月17日 | 日記
 中へ入ると圧倒的に迫ってくるのが黒緑色光りした聖ヴィート教会です。すごい威圧感です。内部も色とりどりのステンドグラスで、こちらは各窓ごとにテーマの色が決まっているみたいで、私が一番すきだったのは、赤と紫を基調にした青や赤だけとは違い、ありそうでなかなかない夕焼け色したステンドグラスです。
 後日、ドレスデンの教会内部へも入りましたが、戦場と化した後、修復されただけあり、窓は普通の白いガラスがはめ込まれており、ステンドグラスがあるのとないのでは荘厳さが大違いだなと思いました。
 
 更に進むと聖イジー教会があります。こちらはさきほどの聖ヴィート教会の豪華さも派手さもなく、白を基調した漆喰のような壁でできていてい洞穴風のこじんまりした落ち着ける造りでした。

プラハ城

2013年02月17日 | 日記
 カレル橋をまっすぐ進み、長い緩やかに続く坂道を昇った先に、プラハ城はあります。
 本当は、お城見学はしなくてもいいかなという横着な気持ちも生まれていたのですが、お城の中にある、昔、王族に遣える者たちが暮らしたという色とりどりに塗られた小さな可愛らしい家が立ち並ぶ『黄金小路』の写真を見たときから、今日は絶対ここへ行こうと真っ白な旅の一日の目的を決めたのです。
 けれど計画性のない私のたどり着いた時間は午後3時過ぎ、チケットのお姉さんにも「あと一時間しかないけどいいの」と念を押され、中へ滑り込みました。それに、『黄金の小道』がプラハ城の中にあるとは気づかずに、お城とはまったく関係のない他の道を彷徨っていたのもあるのです。けれどそういう観光通りでもなんでもない道も可愛く美しいのですからヨーロッパの街は本当に歩いていてウキウキします。

カレル橋

2013年02月17日 | 日記
 かの有名なカレル橋は旧市街から歩いて10分ほどです。
 対岸に霞んで見えるプラハ城、美しい古都の街並み、どうしてヨーロッパとはこのように美しいのでしょう。ため息が出ます。
 
 橋の途中の左下の階段を降りればマナー・ストラナと呼ばれるプラハでも最も古い街並みが現存する地区です。下から見下ろすオレンジ色の屋根と白い壁の街並みがワクワクさせます。10年前にここに来たことも微かに思い出します。けれどどこをどうやって歩いてのかはもう覚えていません。
 
 カフェやバーや雰囲気のいいレストランがたくさんあり、『Shakespere』という名前の本屋も見つけました。本屋独特の店主に、パリにある『Shakespere Company』と姉妹店なのかと尋ねたら、まったく別物だという答えが返ってきました。その名の通り、すべて英語の本で埋め尽くされ、中は地下まであり、ソファがあったり寛げる空間がいっぱいです。私もひとつ心に思い当たる本があり、置いてあるのかと聞いたところ、残念ながらないとのことでした。日本からロシアへは2500円くらいの送料がかかるうえに、着かないかもしれない恐れもあるので、そんなリスクはおかせません。
 本屋を後にした私は、一路、プラハ城へ向かいます。

観光客のプラハ

2013年02月17日 | 日記
 チェコの古都プラハは、思ったより街が広く、しかも道が入り組み半円を描くように丸く折り重なっています。寄り道をしていくうちに方向感覚を失います。
 旧市街に点在するボヘミアングラスの店、マリオネットと呼ばれる操り人形、小さなコーヒーカップが並んだアンティークの店と寄り道すべきものはたくさんあります。
 
 久しぶりに現代的なお店に包まれ、私は『マニュファクトゥーラ』という木組みの人形と化粧品が一体となったお店で、たくさん買い込んでしまいました。中でも気になったのが、ビールのエキスを混ぜて作ったビールシャンプーとバスオイルと石鹸です。これらを懇切丁寧に説明してくれる店員の感じよさにも、無愛想なロシアから来た身には感激で、初めはドギマギして居心地が悪かったくらいです。けれど朝の地下鉄で道を尋ねた女の人が丁寧に教えてくれたときに、チェコ人は親切なのだと知りました。
 
 小さなビール屋の店主はもう一人の知り合いらしき男の人と昼からビールを飲んで酔っ払っていました。

時計台とビールと古都

2013年02月17日 | 日記
 お昼頃、旧市街にたどり着いた私は、10年前に見上げた旧市庁舎の時計台を懐かしい気持ちで再び見ます。毎時、鐘が鳴り、時計台の扉が開き、お人形が顔をのぞかせます。私も大勢の観光客に交じり鞄を気をつけながら、死神が鳴らす鐘の音を待ちわびます。いよいよ時計が刻まれ、12使徒が二つの窓から代わる代わる現れます。全部可愛くない顔です。これが終わると観光客から歓声が上がり、そのあと人々はすぐに散り々りになっていきます。
 
 とっても懐かしかったので、すぐそばのレストランへ入ることにしました。時計と広場が見渡せる席を選び、ビールを注文します。チェコのビールは1~2ユーロで飲めます。水と同じ値段です。ただしここは観光客用のレストランなので少し高めです。

 そして最初に解せなかったのが、チェコはビール王国と聞き、いろいろなビールの種類を注文できるとばかり思っていたのですが、どのお店も注文を取りに来てビールと答えるとそのままわかったと立ち去るのです。選ぶどころか一種類しかないのですね。けれどこれは何軒か違うお店を回りわかったのですが、あくまで地ビールということなのでその土地によって産地のビールが異なるのですね。

 プラハは、スタロプルメンという銘柄の黄金色のビールです。
 一口目の泡がクリーミーで口の中いっぱいに広がり、お味もコクがあり、私は天文台を見ながら、またそこに集まる観光客を観察しながら、仕事から解放された極楽気分に浸りながら、ビールとプラハを堪能しました。

ヨーロッパの古都 プラハ

2013年02月17日 | 日記

 10年ぶりに訪れるチェコは前回とはだいぶ違った印象でした。
 私はなぜか冬のヨーロッパに縁があるようで、前回も同じ2月に訪れました。そして橙色をしたプ屋根が印象的で明るい街だと印象付けられていたプラハの街が、今回は暗い東欧の街として目に映ってきました。
地下鉄から地上に上がり、目の前に現れた荘厳な国立博物館には圧倒されました。久しぶりに見る荘厳な建物とういこともあり、暗く沈んだ緑色がかった建造物がプラハの街から醸し出す空気感を作っているとも言えます。
 そこからまっすぐ伸びるヴァーツラフ広場の通りを歩き、旧市街に向かいます。この通りはまさに観光客用のメイン通りとも称されるような両脇にホテル、レストラン、両替所が並びます。
 プラハは至る所にレストラン、バーが林立していて、その種類も用途も様々です。雪に埋もれて何がレストランか見分けのつかないペルミから来た身には心躍らされます。