笛吹奮闘記

遠州に春を告げる「三熊野神社大祭」。祭りを彩るお囃子は、静岡県無形文化財「三社祭礼囃子」。四十を過ぎた男の笛吹挑戦記!

刺し子袢纏

2007年12月09日 10時30分20秒 | Weblog
笛を初めて1748日目。

 なかなか更新できないでいますが、元気です。兎に角あれやこれやで忙しいです。コメントもご返事をせず、非礼をお許し下さい。
 12月は一年で一番のかき入れ時、11月はその為のチラシ作りや色々な準備。また12月は、今週末から大きなイベントの予定もあり、その準備等で毎日忙しくしています。
 夜家に帰っては、食事のあと笛を持って、その後ごろんと横になって少し寝ては、その後パソコンを開いて夜中までデータを作ったりの作業が毎晩続きました。妻は、「笛を止めて、先にパソコンを開けば早く寝られるのに」と言いましたが、たとえ5分でも10時まで時間があれば、笛をもちました。毎日続けることが大切なんですよね。

 稽古にいったら、「まだまだ稽古が足らん」と叱られそうですが、ぼちぼち焦らずゆっくりとやって行きます。暇になって時間ができるようになったら、遅れを取り戻すように稽古時間をしっかりと取りたいと思います。

 先日同級生がお母さんと買い物によってくれました。その時にお祭りの話が出たのですが、3年ほど前に住む地区のお祭りの袢纏をあるお店で新調されたそうです。注文の時に袢纏の生地が三種類あるので、希望の生地を選んでそれで染めてくれるのだとか?随分と丁寧で親切なお店です。

 って思ってしまうかも知れませんが、それは大きな間違い。祭り袢纏の生地がなぜ三種類もあるのでしょう。しかも「こだわりの藍染め」らしい。「藍染め」なら、木綿の平織りの生地一種類に決まっている。勿論、三種類という、「平織り」「紬」「刺し子」でも藍染めはできるでしょう。でも、藍染めにこだわるなら「木綿の平織り」しかありません。

 「紬」の生地は、「畝(うね)」があるのが特徴ですが、畝つまり生地がでこぼこしているが故、大切に着ないと畝の部分がすれてきます。生地も弱くなります。また藍染め独特の染め方にも本来なら支障もきたします。その辺のくわしくはまたご紹介しますが・・・。
 「刺し子」はまさに消防団の袢纏に象徴される、火から身を守るための重要な素材です。いくら刺し子の糸を細くしても重たい、また細かな柄が表現できない等のデメリットがあります。祭り袢纏としては、とても重くて、しかも暑くて着ていれられません。それを知らないで飛びついたものだから、一年で買い換えたと言う話はよく聞きます。
 写真は、私の手元にある地元自主防災隊の刺し子袢纏。勿論有事の時や、冬の防災訓練の時にしか着ません。一度でも袖を通した事がある人なら、祭りの時にこのような「刺し子」を着ようとは思わないはず。売っているお店の人も、消防団の刺し子に袖を通した事のない人なので、その辺は解らないのでしょうね。

 色々な情報があり、肝心のお買い物よりお祭りの話の方がずっと長くなり、同級生の彼女も色々と勉強になったと言って帰って行きました。「それじゃあ、来年になったらお祭りの袢纏作ってくれる」と言われましたが、一つの町内で色々と取り扱いしているお店があるとトラブルの元だから、申し訳無いけど私の所では作らない。その替わり解らないことがあれば何でも相談にのるから遊びに寄ってと伝えました。私の地元の町内の様に、統一性の無い袢纏だらけにならないようにするためにも。

 長年続けてきた自主防災隊も来年の春で終わりです。これと言った活動はないにせよ、やれやれです。