被災地での支援活動にあたり、
北海道・ねおす釜石栗橋ボランティアセンターとしての、指針を下記のように策定しております。
◆災害支援におけるボランティア心得
①被災者の立場になって考える。
被災者の方にお話を聞くと、皆さん大切なものを突然失い、心に大きな傷を抱えています。大事な人、家、財産、仕事、自分の故郷・・・。そんな状況の中、気丈に明るくふるまっています。身近に亡くなった方もいる・・生きていただけで良かったと簡単には言えない状況に置かれています。被災した方々にとって、明るくふるまっていても、これからどう生きていくかがとても困難なことだと思います。それらを踏まえた上で、被災者の方々の気持ちに寄り添うことが大切だと思います。
②お互いさまの精神で。
支援側の私達も被災者になりうる可能性は十分あります。支援者は「してあげてる」、被災者は「してもらっている」の関係性ではなく、『困った時はお互い様』という気持ちで支援を心掛けることが大切です。
③被災した人にとって本当に必要な支援かを常に考える。
良かれと思って行う支援も被災者にとっては迷惑になることもあります。支援する側の自己満足になっていないか、感謝されることを望んでいたりしないかを自問し、被災者の方々にとって最善の支援、そして提案を行っていくことが必要です。
④私たちに出来ることには限界がある。
私たちは被災者に対して提供出来ることと出来ないことがあります。すべての要望に応えることは不可能です。それを踏まえたうえで、被災者の方たちが自立して生活していけるよう、私が出来ることを提供していくことが大切です。
⑤自分も大切にする。自己犠牲の精神で支援を行わない。
食事や休憩などに関して被災者に対して罪悪感を抱いてしまいがちですが、自分の体調・精神状態を健康に保つことがまずは大切だと思います。休むことは悪いことではありません。支援を続けていくためにも、気負わず、自分の限界を知ることが大切です。
(付記)地域にとって気になる存在へ、
「あいつらいなくなったら、つまらないよなあ、ちょっと不便だよなあ」
と言われるようになって、初めて継続につながります。これが、ねおす地域ツーリズムの原点です。ボランティア支援活動の行き着くところもそうありたい。(高木)
●行動指針
①被災者の方の気持ちをくんで、話を聞く姿勢と態度をとる。無理やりは聞き出さない。
②情報はきちんとメモをとり報告する。
被災地では情報が交錯するので、新しい情報を得た時には、5W1Hをメモに取り、リーダーに伝える。必要な情報は共有する。
③情報の管理について
活動中に知り得た情報は、個人的に安易に公開しない。
個人情報の保護に最大限努める。
④写真撮影について
許可を得ずに写真の撮影は行わない。
撮影する際は、被災者に配慮して行う。興味本位で撮影しない。
⑤支援には初動の第1期 ・・ 緊急の物資支援
第2期 ・・ 避難地域での協働支援体制づくり
第3期 ・・ 避難地域内外との協働支援体制づくり
情報の共有は、徐々に重要になってきます。第1期は自己判断が重要ですが、第3期には役割分担が必要になる。報告、連絡、相談を行う。