猫山の乳がん日記

2009年11月、2年半かかった乳房再建が完了。ホルモン治療は副作用のため1年間で中止し、無治療です。

「最後の授業 ぼくの命があるうちに」

2008年10月20日 | 読む

「最後の授業 ぼくの命があるうちに」
(ランディ・パウシュ+ジェフリー・ザズロー著)


-------------------------------------------------------
「最後の授業」について(youtubeなどの説明から抜粋、編集)

2007年9月18日、ペンシルベニア州ピッツバーグの
カーネギーメロン大学の講堂で、1人の教授が「最後の授業」を行った。
教授の名前はランディ・パウシュ。46歳。
バーチャルリアリティの第一人者と称される人物。
アメリカの大学では「人生最後の機会」と仮定して特別講義が
行われる。パウシュの講義もその1つだった。
しかし、彼には特別な事情があった。
実はこのとき、膵臓から肝臓へと転移したがんがあり
医師から告げられた命の刻限は「あと3カ月から半年」。
こうしてパウシュの最後の授業は始まった。
スクリーンに映し出された演題は
『子供のころからの夢を本当に実現するために』。
それは、学生向けに講義をするふりをしながら、
まだ幼い3人のわが子に遺すためのメッセージだった——。
-------------------------------------------------------

この本は「最後の授業」のつづきです。

研究者としてまだまだやりたいことを残して、
そして妻と幼い子供3人を残していかなくてはならなかった
パウシュ氏の心中を考えると、胸が張り裂けそうになるけれど

  病院の待合室で「自分は夢を実現してきたのだから
  がんではあるが本当に幸運な男だと思った。
  そして夢を実現できた理由の大部分は、
  たくさんのすばらしい人たちに教わってきたことのおかげだ」

と思える彼の人生を、読んでいて何度もうらやましく
思いました。
(訳者もあとがきで「不謹慎な言葉ではあるが、
うらやましいとも思った」と書いています。)

幼い頃から叶えたいことを具体的にしていたことも
夢を実現できた大きな一因だと思います。

心に残る言葉。
いっぱいありますが、全部は書けないので3つだけ。

  ・夢をかなえる道のりに 
   障害が立ちはだかったとき、
   僕はいつも自分にこう言い聞かせてきた。
 
   レンガの壁がそこにあるのには、理由がある。
   僕たちの行く手を阻むためにあるのではない。
   その壁の向こうにある「何か」を
   自分がどれほど真剣に望んでいるか、
   証明するチャンスを与えているのだ。


 ・幸運は、準備と機会がめぐりあったときに起こる
  (古代ローマの哲学者の言葉。あと2000年は語り継ぐ価値がある)

  ・不満を言うことに費やすエネルギーの10分の1を
   その問題を解決することにまわしたら、
   ものごとがいかにうまく進むか驚くだろう。
   僕はいつもそう信じてきた。


青臭くてとても恥ずかしいのですが
ワタクシ、昔文集に書いた「将来なりたいもの」に
今年になって手をつけ始めました。
「全然先が見えない」「もう歳だし」と
日々弱音ばかり吐いてる今の私の心に
上の言葉は刺さりました。

パウシュ先生、ありがとうございます。
心よりご冥福をお祈りします。


「最後の授業」(講義)はYouTubeで視聴できます。(日本語字幕付き) 

「最後の授業」1


「最後の授業」2


「最後の授業」3


「最後の授業」4


「最後の授業」5


「最後の授業」6


「最後の授業」7


「最後の授業」8


「最後の授業」9









最新の画像もっと見る

post a comment