ネコオヤジのゆらりゆらゆら生活

これから数ヶ月のテーマは「ゆらりゆらゆら生活」です。私が興味を持っているもののまわりをゆらりゆらゆらして書いてみます。

SAYURIよかったよ、その3 下世話な話ですが、コンリーのチャンツィーへの憎しみが役に乗り移って…

2005-12-13 17:40:15 | 映画&テレビ
3回目はちょっと下世話な話ですが、初桃姐さんを大熱演する40歳のコンリーの、チャンツィーに対する屈折した感情に思いをはせていました。真偽のほどは知らないが、コンリーは恋人の巨匠・チャンイーモゥ監督をチャンツィーにとられたとか。HERO外伝というHEROのメイキング映像のDVDを見てたら、企画作業をしているチャンイーモゥのところにチャンツィーが打ち合わせに来るところがあって、二人の関係について全く何も知らなかったのだが、その映像の中のチャンツィーの監督に対するいろんなしぐさを見ていて、この二人は絶対できてるなと思ったのだった。ほどなく、私の勘があたっていることを知り、しかも、監督の以前の恋人はコンリーであったと。この関係って、今回の映画の中の初桃姐さんとサユリの関係そのものではないか?泣く子も黙る第一人者の姐さんが、彗星のように現れ飛ぶ鳥落とす勢いのサユリにその地位を脅かされていく…コンリーもよくこの仕事を受けたもんだ。それとも、個人的な怨念を演技のエネルギーにぶつけようとポジティブシンキングしたのだろうか?コンリーが断ってたら、この役はマギーチャンがやったのだろうかと思ったりもするが。確かにコンリーとチャンツィーは仲が悪いと聞いたことがあるが、そりゃそうでしょって感じだ。監督だけでなく、コンリーがチャンツィーに奪われたものってものすごく多いのではないだろうか?チャンツィーのここ最近の活躍は本当に目覚しい。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで、中国のグローバル女優No.1の座を若くしてしっかり確保したのではないか。もちろん以前その座に座っていたのはコンリーである。私がコンリーだったら、チャンツィーだけはいくら憎んでも憎み足りないと思うだろう。こういう先入観を持って見たからかも知れないが、初桃とサユリの掛け合いはまさに中国人とか何人とかを超越して、二人のゲイシャの闘いが緊張感と迫力に満ちて表現されていたと思う。あれだけ日本のゲイシャ文化を綿密に調べ上げた制作スタッフのことだから、二人のこの微妙な関係を知った上であえて計算ずくでこの二人をキャスティングしてたのだったりして。


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