半年ぶりに書きます。
今話題のHERO、観てきました。
それなりに楽しみました。よくできてたと思います。モトは取ったかなという感じです。
欲を言えば、ですけれど、映画としての爆発力、インパクトといったものは不足してますね。ちょっとリキ入れて作った2時間ドラマ、って感じですか。
きわめて個人的な意見ですけれど、私には2000年制作のドラマの方が面白かったです。
HEROという、全回視聴率30%を越えたという歴史的成功作ドラマシリーズですが、実は私、1度も見たことがありませんでした。このころ夫婦で韓国ドラマにはまっていて、家では常にスカパーの韓国語放送KNTVを観ていたため、日本のテレビはほとんど見ていなかったのです。
今回この作品が映画化されるということで、そもそもどういうドラマなのかという野次馬根性で、ツタヤでDVDを1本借りて観てみて、ひっくり返るくらい驚きました。余りにおもしろく、余りによくできていて、これなら全回が30%獲っても無理ないと思いました。作品の世界にすっかりのめりこんで、あっという間に全作品を観てしまいました。
この2000年制作のドラマの魅力は何かと考えてみると、もちろんキムタク扮する検事のキャラの魅力が第一でしょう。いつもより3の線が多く入ったキムタクの正義感が非常に魅力的でした。でも、それと同様に魅力があり世帯視聴率を押し上げた要素がひとつあると思います。それは松たか子扮するキャラの魅力+この頃の松たか子自身の魅力です。今回DVDを初めて全部見て、最も印象に残ったのは松たか子の輝くばかりの魅力でした。彼女の魅力とドラマのキャラが見事に素敵な化学反応を起こして、日本のドラマ史上に残るようなかわいくて魅力的な女性が誕生ましたね。この頃の彼女扮する雨宮事務官なしにはあのお化けのような視聴率は取れなかったと断言しますね、私は。
2000年のHEROをDVDで初めてみてから、映画を観たわけですが、以前と比べて映画が避けられなかった大きなハンディにすぐに気付きました。松たか子がもはや2000年の松たか子ではないということです。きらきら輝く「ゆで卵のような」雨宮事務官はもういませんでした。実際に7年経った設定であるわけで、誰のせいでもないといえばそうなのですが、DVDで圧倒的な彼女の魅力を見せ付けられてその後すぐに映画を見た私には、松たか子のインパクトが随分弱まったなという強い印象が残りました。その分、作品全体のインパクトが弱まって見えましたね、私には。
映画ならではの付加価値の試みは、どれもそんなに成功していないと思いました。イ・ビョンホンは相変わらず思い切りスカしてましたね。それしか残りませんでした。いよいよチェ・ミンスのようなスカし方に近づいてきましたね。タモリは、俳優はダメですね、というか、少なくとも今回はミスキャストでしたね。超大物政治家という存在感が伝わってきませんでした。本人も、ギャラに目がくらんでOKしたけど、次は断ろう、なんて思ってるんじゃないでしょうか。あれだけ才能がある人なんだから、これで演技の才能まであったら余りに不公平なので、ちょっと安心しました。松本幸四郎の弁護士は、とても良かったと思います。
HEROというドラマがもともと好きな人たちがクラス会みたいな気持ちで楽しんでみる、という意味では充分に楽しめる作品だと思います。あれだけ広い支持を集めたドラマなのでそういう人たちの数も半端じゃないでしょうから、そこそこの興行成績は残すんじゃないでしょうか。踊る大捜査線の上を行くかはちょっとわかりません。キムタクはテレビで見る方が魅力的な気がします。
ドラマの成功の多くの部分が2000年の松たか子の魅力に負うという私の仮説が正しければ、それがそのままは維持できなかった今回の映画はその分苦戦するでしょう。こう私に思わせるほど、DVDで観た2000年の雨宮事務官は魅力的でした。
今話題のHERO、観てきました。
それなりに楽しみました。よくできてたと思います。モトは取ったかなという感じです。
欲を言えば、ですけれど、映画としての爆発力、インパクトといったものは不足してますね。ちょっとリキ入れて作った2時間ドラマ、って感じですか。
きわめて個人的な意見ですけれど、私には2000年制作のドラマの方が面白かったです。
HEROという、全回視聴率30%を越えたという歴史的成功作ドラマシリーズですが、実は私、1度も見たことがありませんでした。このころ夫婦で韓国ドラマにはまっていて、家では常にスカパーの韓国語放送KNTVを観ていたため、日本のテレビはほとんど見ていなかったのです。
今回この作品が映画化されるということで、そもそもどういうドラマなのかという野次馬根性で、ツタヤでDVDを1本借りて観てみて、ひっくり返るくらい驚きました。余りにおもしろく、余りによくできていて、これなら全回が30%獲っても無理ないと思いました。作品の世界にすっかりのめりこんで、あっという間に全作品を観てしまいました。
この2000年制作のドラマの魅力は何かと考えてみると、もちろんキムタク扮する検事のキャラの魅力が第一でしょう。いつもより3の線が多く入ったキムタクの正義感が非常に魅力的でした。でも、それと同様に魅力があり世帯視聴率を押し上げた要素がひとつあると思います。それは松たか子扮するキャラの魅力+この頃の松たか子自身の魅力です。今回DVDを初めて全部見て、最も印象に残ったのは松たか子の輝くばかりの魅力でした。彼女の魅力とドラマのキャラが見事に素敵な化学反応を起こして、日本のドラマ史上に残るようなかわいくて魅力的な女性が誕生ましたね。この頃の彼女扮する雨宮事務官なしにはあのお化けのような視聴率は取れなかったと断言しますね、私は。
2000年のHEROをDVDで初めてみてから、映画を観たわけですが、以前と比べて映画が避けられなかった大きなハンディにすぐに気付きました。松たか子がもはや2000年の松たか子ではないということです。きらきら輝く「ゆで卵のような」雨宮事務官はもういませんでした。実際に7年経った設定であるわけで、誰のせいでもないといえばそうなのですが、DVDで圧倒的な彼女の魅力を見せ付けられてその後すぐに映画を見た私には、松たか子のインパクトが随分弱まったなという強い印象が残りました。その分、作品全体のインパクトが弱まって見えましたね、私には。
映画ならではの付加価値の試みは、どれもそんなに成功していないと思いました。イ・ビョンホンは相変わらず思い切りスカしてましたね。それしか残りませんでした。いよいよチェ・ミンスのようなスカし方に近づいてきましたね。タモリは、俳優はダメですね、というか、少なくとも今回はミスキャストでしたね。超大物政治家という存在感が伝わってきませんでした。本人も、ギャラに目がくらんでOKしたけど、次は断ろう、なんて思ってるんじゃないでしょうか。あれだけ才能がある人なんだから、これで演技の才能まであったら余りに不公平なので、ちょっと安心しました。松本幸四郎の弁護士は、とても良かったと思います。
HEROというドラマがもともと好きな人たちがクラス会みたいな気持ちで楽しんでみる、という意味では充分に楽しめる作品だと思います。あれだけ広い支持を集めたドラマなのでそういう人たちの数も半端じゃないでしょうから、そこそこの興行成績は残すんじゃないでしょうか。踊る大捜査線の上を行くかはちょっとわかりません。キムタクはテレビで見る方が魅力的な気がします。
ドラマの成功の多くの部分が2000年の松たか子の魅力に負うという私の仮説が正しければ、それがそのままは維持できなかった今回の映画はその分苦戦するでしょう。こう私に思わせるほど、DVDで観た2000年の雨宮事務官は魅力的でした。