うんどうエッセイ「猫なべの定点観測」

おもに運動に関して、気ままに話したいと思います。
のんびり更新しますので、どうぞ気長にお付き合い下さい。

バルサが2年ぶり4度目の欧州制覇

2011年05月30日 | サッカー(クラブ)
◆サッカー・UEFAチャンピオンズリーグ2010-2011(2011年5月28日 @英国・ロンドン/ウェンブリー・スタジアム)

・決勝
FCバルセロナ(スペイン) 3(1-1)1 マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
得点者:バルサ)27分 ペドロ、54分 リオネル・メッシ、70分 ダビド・ビジャ
      マンU)34分 ウェイン・ルーニー

※FCバルセロナは2年ぶり4度目の大会優勝
  優勝したFCバルセロナは12月に日本で開催されるクラブW杯に欧州代表として出場します。

〔写真はロイターより〕


                           *  *  *  *  *


過去に3度欧州制覇の経験のあるFCバルセロナとマンチェスター・ユナイテッド。ともに、今季の国内リーグ王者でもあります。両チームともに、前身の欧州チャンピオンズカップ時代、奇しくも今回の開催地である“聖地”ウェンブリー・スタジアムで行われた決勝戦で欧州の頂点を制した経験があります(マンUが1967-1968シーズン、バルサが1991-1992シーズン)。なお、この両者は2年前にローマのスタディオ・オリンピコで行われた決勝でも対戦し、この時はバルサが2-0と点差以上の内容で完勝を収めました。両者とも、2年前とはメンバーが少し入れ替わっているだけに、今回の再戦は一体どのような結末になるのか注目されました。

試合開始10分近くは、激しいプレスを掛けるマンUがバルサに時間とスペースを与えませんでした。しかし、その後は次第にペースアップしたバルサが主導権を完全に掌握。人とボールが見事に連動した自慢のパスサッカーでマンUを自陣に釘付けにさせて反撃の芽を摘み取り、逆に隙あらばシュートを放って攻勢を仕掛けるなど、生殺与奪の権を奪い取って試合を自由に操ります。前半27分、シャビからパスを受けたペドロが、今季欧州CLで最少の4失点を誇るマンUの鉄壁の守備を崩して待望の先制点。このまま一気呵成にバルサのペースになるかと思われたが、前半34分に一瞬の隙を衝かれてウェイン・ルーニーに同点弾を決められます。バルサにとって、この時間帯だけはエアポケットに嵌りました。

試合を振り出しに戻したマンUが、後半に反転攻勢に打って出ると予想されたが、全てはあの男が打ち砕きます。そうです、千両役者のリオネル・メッシです。後半9分に、ゴール前20mの距離から鮮やかなミドルシュートを捩じ込み、バルサが再びリード。以降は、バルサが別次元のサッカーを繰り広げて、マンUを完全に凌駕。後半25分にダビド・ビジャがダメ押しして、万事休す。一昨年に続いて、またしてもバルサが2点差で勝利し、2年ぶり4度目の戴冠。ボール支配率63%、シュート数19対4の数字が示すとおりに、試合会場と失点シーンを除けば、一方的な内容でのバルサの圧勝劇の再現となりました。なお、今回の優勝でスペイン勢が大会単独最多となる13回目の優勝となりました。

終わってみれば、如何なく強さと美しさを見せ付けたバルサですが、実は試合前に一つだけ心配の種がありました。それは、試合1週間前の5月21日に、アイスランドで火山が噴火したことです。というのも、昨年4月にもアイスランドで火山が噴火し、火山灰の影響で欧州の航空網が麻痺。おかげで、バルサは10時間半もバス移動を余儀なくされました。当然、多くの選手が体調を崩し、欧州CL準決勝のインテル・ミラノとの敵地での初戦を1-3で大敗。結局この大敗がモロに響き、準決勝での敗退を余儀なくされました(→詳細はこちら)。今回もアウェー同然だったので心配されましたが、バルサは予定を2日早めて、試合4日前に現地入りして万全を期しました。前回と同じ轍を踏まなかったことも、勝因の一つも挙げられますね。


・関連記事
夢の対決、まさかの展開


☆バルサvsマンUのダイジェスト

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。