nekomitu日記

ポンコツ日記

泣ける課題

2015-11-05 13:18:44 | 日記

私は、30代半ばまで全く読書の習慣がなかった(少年ジャンプ以外(笑))というか、昔から勉強そのものが大嫌いだった私は、活字アレルギーと言っても良いほど本や教科書を開くと
猛烈な睡魔が襲ってくる…最悪の場合具合が悪くなるのだ…(ある意味重症…)
まして、文章を書くなど、まともに頑張ったのは小学生の作文まで(笑)

しかし..前職でこの習慣を嫌でも変えなければならない事態が起きた…

ある日の事..「役職者は全員週に1冊本を読み、月曜の朝9:00までに全員レポート提出せよ」という指示が出た・・
レポートもただ書けば良いのではなく「全体の感想」「本書からの学び」「実践すること」を
具体的且つ簡潔にまとめなければならないという…

本を読むといっても、何でも良いわけではなく、ビジネスのノウハウ本はNG..思想家の本や顧客満足に関する本若しくは歴史上の人物とある程度限定されたものだった…
指示を受けて「え~っっ!」と血の気が引くと同時に、仕事と家事を両立していた私は「小学生かっ!何で今頃そんなことやんなきゃいけないの?そんな時間絶対ないし!!」と怒りに似た感情も沸いてきた..

そして内心、こうも思った…「しかし人生って良くできてるなぁ…今まで避けて来た最も嫌な事、をどこかでやらなきゃいけない、帳尻あうように出来てるんだな..(後悔)」と

当然「嫌ですっ!」と言える訳もなく、社長の意図も目的も確認しないまま、やっっけ課題を始めることとなる…
始めの頃は、会社から指定された書籍を読み、そのレポートをまとめるものだった..指定された本は、小難しい思想の本…しかもハードカバーで小さい文字がみっちり書かれてある..

開いた瞬間、すぐ閉じて現実逃避したくなる衝動に駆られた…(笑)

しぶしぶ開く…
一日目..2ページ読んで睡魔に負ける..
二日目2ページ読んで再び睡魔に負ける..(根性なし!)
三日目…少年ジャンプに癒しを求め潔く逃げる..
四日目…焦る..このペースだと絶対レポートまでたどり着かない..と考えた挙句残ページ数を三日で割り、「必ず一日そのページ数は何があっても読むべし!!サボったら当然翌日読む量は倍になるぞ!」と自らにノルマを課せた…当然睡魔と忍び寄る誘惑と戦う..読めない漢字や難しい理解できない表現・専門用語部分はとりあえずすっ飛ばし…何とかそうやってこの難関をクリアしていった…
さて問題はレポート…まともに理解しないまま読み終えたのは良いが、これを文章に書き起こす…何時間もかかる..

そしてやっとこ提出…半ばこの苦痛ともいえる課題を嫌々3か月ほど続けているうちに自分自身にある変化が起きる…

おっ..最近何となく本を読むスピード、レポートを書くスピードが格段に速くなってるぞ..
ある意味要領を掴んだ…

そして、読解力、文章力が程よく向上していった..何より一番変わったのは、自分の「言葉の引き出しが増えた」というところだった…
これまで自分の中で「何となく…」「感覚的…」に感じていたことを言葉に出来ず、フラストレーションとして溜まっていたものが、言葉にして表現できるようになっていった・・(これ快感..)
これは私の中ではとても重要な変化で、仕事でもプライベートでも「議論」することがある意味少しずつ楽しくなっていった。

そうなってくると、この課題自体やることが楽しくなってくる・・
本を買うために「Amazon」と仲良くなる…(笑)

これまで、自分の経験から得た知識だけで物事を判断していたが、もう限界にきていた。
しかしこういった自己啓発により、別の知識を定期的にインプット・アウトプットすることによって
自分の「知恵」として必要な時に使えるようになっていった..問題の解決が早くできるようになった・・という変化だった。
そして、一年前と同じ自分はそこにはいない・・変化成長を実感した経験でもあった・・

結局、この課題の社長の意図はこうだった..
「お客様のニーズは日々変化する。私たちが現状維持で満足することは、会社の衰退を意味する。だからこそ日々学び変化・成長し続ける必要がある…」
という事だった…そしてこの学びの習慣を自らに課し、率先垂範してみせたのは、何より社長自身だった。

その後、この自己啓発のしくみ(読書→レポート→実践)は社内全体に推奨され
書籍の購入を一定額会社が負担し、読み終えた書籍は社内文庫として誰でも読めるように
社内にストックしていくということになった..

私は、今でもこの経験から良い本に巡り合うと、読み終えた後、手元にぬくぬく置いておくのではなく「この本…こんな事がわかって面白いよ..」と
周りとシェアするようになった・・結果…ストックどころか
貸しパクされ戻ってこないままの本が山ほどある・・(笑)

おもろい

2015-11-03 16:20:47 | 日記

私の友達の中には、話がとにかく面白い友達が数人いる…

彼らの話は何故か100%笑いに持っていく…同じ内容を他の人が話しても「ふ~ん…」と終わる話でも、何故か彼らが話すと面白い…本来泣ける経験でも爆笑してしまう…悲壮感がない…
「何が違うのか?」これまた私の好奇心に火が付いた
冷静に見ると、ただのおやじギャグだったり、普通の経験談だったりするけど
彼らがひとたび話し始めると100%吹き出す…

始めの頃は話のネタ(引き出しと呼んでいる)が多いのか?と思っていたが、それよりも「話し方」が上手いのか?話しの組み立て方が上手いのか?でも上手いとうだけで終わらせたくない…
更に注意深く観察してみる..

これって「非言語コミュニケーション」のスキルが高い?…しかし彼らはどう見ても専門的にそれを学んではいない…「メラビアンの法則」??とか…ま…結局のところ、理屈では解明できない…
でも最近分かってきたことは、彼らの話は「擬音」がとても多い…それと「身振り手振り」もちろん声のトーンとか表情もプラスされている…

そうそう…だから話が映像で見えてくるんだと思った..落語を見ている感覚になる..話に引き込まれる..
このように、私の周りには、男女を問わずこの「擬音」を無意識に使いこなす達人が沢山いる事に気が付いた..しかも本人に「擬音多いね..」というと必ず「え….??そうかな..」と自覚がない..これもまた面白い..

話は少しずれるが、ビジネス界において「地頭がいい」という事が、IQや学歴や資格よりも重要視されている…ちと真面目な話..


地頭力の本質は、「結論から」「全体から」「単純に」考える3つの思考力である。すなわち「結論から」考える仮説思考力、「全体から」考えるフレームワーク思考力、「単純に」考える抽象化思考力だ。・・(中略)・・「好奇心」「論理的思考力」「直観力」このようになるだろう…。(一部文献より抜粋引用)

基本的に話が面白いと思う人はこの「地頭力」が高いのかもしれない..とも思う..
いずれにせよ、意図せずとも自然体で人を楽しませる事ができる
この潜在能力...というか..学歴や資格など関係ない、動物的な勘や直観、あえて付け加えれば、いわゆる第六感を持ち合わせた頭脳を持ちあわせた友達に恵まれた事を幸せに思う今日この頃なのです...

余談ですが…
 「ストリート・スマート」(street smart)勉強は得意ではないが、実際的なアタマの働き方はバツグンの人間のことをさしていう。
これとまったく反対の概念が「ラーニッド・フール」(learned fool)である。勉強をたくさん成績もいいのだが、アタマの働き方が実際的でない人間のことをさしていうらしい….

どうせだったら体も頭もスマートな方がいい…(笑)

因みに、写真は最近一番吹き出した写真を引用しました...

変わり者

2015-11-02 18:03:35 | 日記

私は思春期頃からかな....何かにつけ「他の人と同じは嫌だ!」と思うようになっていた...

流行がロックンロールなら、私はハードロックだ!ソウルだ!皆がブランドで身を固めるなら敢えて私はノーブランド品を自分で改造して着るぞ…
ロングが流行りならそこはベリーショートでしょう...てな感じです..ま...自己掲示欲の塊ですね(笑)当然のことながら周りと話が合わない波長が合わない...何を考えているのかわからない...よくそう言われていました。
今思えば、コンプレックスを隠すため「普通・横並び」をよしとしない強がりだったのかもしれない...
弱虫な自分にガッチガチの鎧を着せた時期です...

でも、今では自他ともに認める立派な「変態」となった...むしろ「変わってるね…」とか「ギャップあり過ぎ」とか言われると俄然やるきになる(笑)「変態」は私にとって最高の褒め言葉になった..
だから当然…ちと変わってる人や、ギャップが大きい人が大好きだ..というか..巡り合うようになっている?いやいや...引き寄せているのかもしれない..そんな人に出会うと「掘ったら何が出てくるかわからない..」という探求心が止まらないのです..話をしていても実に面白い...

私が30代後半だっただろうか、仕事で一人の男性との出会いがあった
入社して数か月当時20代半ばのその彼は、面接の時から何かしら「内なるギラギラ」を秘めた不思議な青年だった。その若さで3人の子供がいるという..
ある日、彼の入社から数か月後の部門会議で彼の話題が上った
「彼さぁ…積極的なのはいいけどどうにも反抗的で扱いにくい・・」と彼の上司・・・「何か感情が読めないというか・・理屈っぽいというか・・権利の主張だけはいちょ前にするんだよ..」と他の部門長…入社3か月で既に2つの部門を経験していた彼…で…「彼試用期間なんだけどどうしましょ?」的な流れになってきた..社員として雇用するか否かジャッジするということだ…
そこで私の好奇心に火が付いた….「その彼私の部門で預からせてください…」
当然周りから「いやいや無理だって!」笑いながら反対された..
でもそう言われると余計やりたくなる…「彼の制作物見たけど他にはない面白い感性じゃないですか…私は嫌いじゃないですよ..」と押した…「そこまで言うなら...」と
結果、私は初めて男性の部下を持つことになった。

さて.この部下...実際話してみると、まぁ~鼻っ柱は強いし、プライドも高い、ズケズケ物を言うし、理屈に合わないことはやりません...でも遅刻の常習犯..みたいな...上司にも会社にも不信感を持っていて、というか社会そのものを斜めに見ている..「こりゃ厄介だぞ...(汗)」と流石に思った..
でも引き受けた以上後には引けない..彼のマネジメントに何の構想もなかったが、手始めに夜のにファミレスへ…「とりあえず.ちと腹割ってはなそうか…」と誘った。
おそらく4時間は話しただろう・・私の仕事に対する想い・・尊敬する社長の人となり・・仕事の失敗談成功体験、自分のプライベートや過去..そして私自身何が好きで何が嫌いなのか?
まず彼の心を開くために自分がオープンマインドで接するしかないと思ったからです。

終わるころには最初は頑なだった彼との会話も少しだけ共感的にできるようになっていた。そして彼が最後に「次長の想いが伝わりました...生意気なことばかり言って申し訳ありませんでした頑張りますのでよろしくお願いします...」と

それから毎日二人でランチを共にすることにした...
ランチタイムの話はほぼ雑談…日々の感情の動きや笑い話..家庭の話..夫婦の話…子供の教育論など仕事の話はあまりしなかったかな(笑)
そうして私たちの唯一の共通点を見つけたのが「横並びみんなと同じは嫌い」という、自分のコンプレックスが根源にある「反骨精神」だった・・年齢も性別も性格も全く違う二人の共通点は唯一それだけ..私は彼の中に若いころの自分を見ていたのだろう..

ここから彼と私の日々の戦い..そして彼の怒涛の快進撃が始まる・・(詳細を書くと長くなるので一部)

後日談だが、彼のモチベーションは、仕事で私の鼻を明かす…仕事で自分の名前を残す..ということだったらしい(笑)

彼は人に媚びへつらうのは嫌い...高圧的に命令されるのも嫌い...すぐキレる..

しかし初めてする仕事ばかり...当然の事ながら彼も失敗する..叱らなくてはいけない場面がくる...
でも延々と説教するより、何より彼のやる気スイッチを入れるのに効果的だったのは…コレ..「お前男のくせに米つきバッタみたいに頭下げるような事すんな!!ダセーぞ!」と一喝するだけ..それで反骨精神に火がついて表情が変わる・・恐らくハラワタ煮えくり返っていただろな(笑)そうこうしているうちに仕事のやり方が変わっていった

仕事や報告は、私から指示される前に全て先読みして「これ..やっときました…」「あ..それならもう終わってます..」と彼はどや顔で薄笑いする…
「おぉ..すげぇ..流石だな..助かった…」と私がなる..その繰り返し..

ある時は「私これ苦手だからやってよ…その代わり貴方が苦手なそれ..私がやっっけるから..」上司と部下というより仕事を通じて真のパートナーになっていった...
仕事と家庭の両立で時間に追われていた私に「時間ですよ…後..やっつけときますから..もう帰ってください..」と言ってくれるようになった..そして「報告がない!」と指摘されないよう
私の携帯と会社のパソコンの両方に漏れなく詳細な「報・連・相」が届く...彼の仕事は完璧だった...

彼と共に仕事をしたのは2年弱だったが、その間..仕事の達成感に抱き合って泣いた事…絶望から屋上のフェンスを蹴りながら二人で叫んだこと..日々沢山の絆が生まれていった..そして誰よりも沢山の企画と成果を残し、有言実行した彼はその後独立した...

その彼こそ、先日ブログデビューの投稿に登場する一回り年下の男友達...(笑)
今も話し出すと数時間は軽く話してしまう良き心友である...







禅問答??

2015-11-01 04:27:08 | 日記
私は、会話の中でよく使う言葉がある「あなたはどう考える?」「あなたはどうしたいのかな?」「何故そう思ったの?」
「そう思った根拠は何?」「それをすることによってどう変わるのかな?」という質問…

詰問にならないようにやんわり聴くようにしているが、何故そんな習慣が身についたのか?…
本で学んだ訳でも何でもない…特別勉強した訳でもない…そうコレコレ思い出した!「禅問答」だ!

前職で私が、「禅問答に行ってくる!」と部下に言い残し、企画書や報告書持って…前の夜から
武器(予測される質問に対する答え)を沢山用意して...イメトレして..まさに完全武装で社長に決済や承認を貰いに行ってた時の事をふと思い出す....

何故「禅問答」と言っていたか....

その頃私は、商品開発の仕事に携わっていて、社長に企画のプレゼンや業務報告を始めると、必ず1つの事柄に対して、社長が「何で?」「どうして?」と聞いてくる...
その時、最善と思う答えを、準備しておいた「武器」からチョイスして答えると、更にその答えに対して「何で?」と聞いてくる...
「え~これはこうで。。。。。」と答える...すると更に「どうして?」このやり取りが手持ちの武器がなくなるまで...延々と続く...

始めはテンポよく答えられても、だんだん苦痛になってくる...「しまった..もっと小出しにすればよかった..」とか「何でってもうわからんし!」と開き直る...黙る...しーんと間があく...
社長室のしーんとした空間に時計の音だけが聞こえてくる..「これは何かの嫌がらせか?私はイビられてるのか?」…
社長はその沈黙の中…平然とうすら笑いすら浮かべ私を見ている...変な汗が出てくる....

「何なんだ!この間は...」もはやだんだん拷問にも思えてくる...こんな禅問答みたいなやり取りが毎回続いていた。。

ある時は、その沈黙に耐えかねて「もう!意味が分かりませんっ。。」と爆発して号泣したこともあった。
その時社長は一言「俺が泣きたいよ。。」と笑いながらティッシュを差し出してくれた事もあった

数か月後...社長に勇気を振り絞って聞いたことがある「何故あんなに何度も何で??と質問攻めにされるのですか?」と...

答えはこうだった。「あなたがその仕事に対して、どれだけの想いがあるかを知るためだよ...」「僕を説得するんじゃなくて、なるほど..って納得させなきゃダメだよ..」と...
小手先だけの報告やプレゼンが通用しない。。と痛感したと同時にどんなに素晴らしい企画書もプレゼンテーションスキルも通用しない....

一番大切なのはその仕事に対する、企画担当者自身の思い入れの深さや強さが大切なんだと教えられた。

それともう一つ「物事の本質を見極める」という重要な事も..そして何よりこれこそが、主体性を持つ部下を育てるマネジメントの本質であると言うことも..
そんな経験があったからか、それ以降..表面的な会話に対して物足りなさや疑問が出てしまい、その背景や本質を知りたいと思い、ついつい身を乗り出して聴いてしまうようになった...
理屈っぽい女だと思われることも多々あるだろう...しかし少なくともその習慣によって得たことは、私の職業人生に大きく影響している事は間違いない。