nekomitu日記

ポンコツ日記

内なる子供

2016-07-31 00:58:52 | 日記


私は、本来の自分を取り戻し、心理学を学ぶきっかけとなった一つの貴重な体験がある。

今から10年程前、EFT(EmotionalFreedomTechniqueエモーショナル・フリーダム・テクニック)という講座に通っていた。これは、身体のエネルギー「気」を整える事ことによって、感情的な苦痛やストレスなどから感情を解放するツールで、世界中でセラピストやカウンセラーに多く使われているものだった。

初めは、娘の病気の事で悩み(前回のblog生まれ変わるで書いたこと)でEFTの先生に、娘の対応について相談に行ったのがきっかけだった。

この先生…癒し系のカウンセラーではなく、とにかく明るい「気」を放つ人で、いつもハキハキとストレートに話し笑顔だったのを覚えている。


その先生には、娘のことを相談しているのに、何故かしら私の幼少期からの話をずっと質問してこられるのです。

初めは「そんなこと関係ないだろ…娘のことは??」と思っていたけど、繰り返される質問も尋問のように聞こえてきて…次第に答えるのが苦しくなってきた…

これはカウンセリングじゃないんじゃないか??そう思った。

そんな私に、先生はこう質問してきた「今まで生きてきて一番寂しかったことや辛かったことは何ですか?」と…

辛いこと寂しいこと沢山あってどれを話していいのかわからず…暫しの沈黙の後、ふと…小学生の頃母親が蒸発した時の記憶が蘇ってきた。

いつもは夕方には台所にいた母親が待っても待っても帰ってこなかった。理由もわからぬまま…父親はたまに帰ってきたが、直ぐに仕事に行き又いつ帰るかわからない…そんな生活だった。

夜家の中に一人で過ごすことが多くなり、どうしたら良いかわからず…こたつにもぐってた時の記憶だった。

その時の記憶が突然…走馬灯のように鮮明に蘇ってきた。そしてもう一つそんな家庭環境を理由に
学校で虐めにあったことも…

それまで、この子供の頃の経験が、辛いとか寂しいとか不幸だとか…殆ど思ったこともなかったのに、何故か気がつくと先生にその話をしていたのだ…

すると先生は「その時、あなたは泣かなかったでしょう?」と問いかけた…

そういえば、一度も泣いてない…。「はい、泣かなかったですね…」と答えたら、先生はこう続けた…

「本当は虐められて傷ついたし、毎日、寂しくて辛くて、何でお母さんは帰ってこないんだって泣きたかったのに、その気持ちを他の感情で誤魔化して押さえ込んでしまったのね…」と

え?…そうなのかな??正直なところ自覚はあまり無かったが、確かに母親が帰らない寂しさを感じないよにしていた気がするし、虐められていた事を誰にも話さなかった。

先生曰く、その小学生当時の子供の私が、泣かないでずっと我慢したまま私の中にいるのだと言う…。

それが「インナーチャイルド」だった。

先生は笑顔で私にこう言った。

「子供のあなたに寂しかったね…辛かったね…って言って抱きしめてあげなきゃね…」と

言われた瞬間…涙が止めどなく流れ
気がつくと号泣していたのである…。

それから約3ヶ月間講座に通った。

この体験がきっかけとなり、自分と向き合い
心理学を学ぶきっかけとなりカウンセラーの資格を取ったという経緯がある。


この、
「インナーチャイルド」とは、一般的に「内なる子供」と言い、幼少期の記憶や心情、感傷の事を指します。子供時代の経験が、大人になった自分に漠然とした虚無感や様々な場面で影響を与えているんです。

子供の頃の出来事によって傷ついた、怖い思いをした、孤独感を感じたなどのマイナスな感情を無意識に抑圧してきたんですね。

おもえば、それまでの私は、どんなに気の合う友達と楽しい時間を過ごしても、恋愛をしても…心から手放しで幸せと思ったことがなく…何をしてもどこか満たされない欠乏感にも似た感覚が常につきまとう人生だった。

結局、寂しかった、傷ついた苦しかった…という心を守ろうと、自分を傷つける様な荒んだ思春期を過ごし、どんどん本来の自分から外れた生き方をしていったのです。

いつも「自分は誰からも愛されないんだろうな…」とか「どうせ見捨てられるんだろう…」
と、刹那的な生き方をし、どこか冷めた感情の理由がわかったのがその時だった。

それから、のめり込むように、交流分析などの心理学にも興味を持ち、本を読みあさり…

挙句に禅の教えや、お釈迦様の教え、般若心経などなど…勉強が大嫌いな私なのに、面白いほど知識が入ってきて色んな辻褄みたいなものが見える様になってきた。

どれも深く追求した訳ではないが、真理みたいなことは分かった気がした。

結局…娘の病気の根っこも、私の幼少期のこの経験、インナーチャイルドに繋がっていたんです。

人を好きになって、楽しいはずの恋愛も何故か常に不安がつきまとう…好きになればなるほど、その人がいなくなるんじゃないか?ということばかりに囚われてしまい不安というより怖かった…

今思えば、インナーチャイルドが大人の私に「怖い、寂しい」「どうせ又一人になるよ…傷つくよ…」って騒いでたんですね。

インナーチャイルドを放っておくと、大人になっても、事あるごとに、何か違う…何か足りない…というインナーチャイルドからのメッセージが途絶えることはないのです。

そんな心の仕組みというか…「生きづらさ」の謎が解けてからは
インナーチャイルドを受け入れ、癒し、手放すことが出来たと思っています。

専門的な解説はさて置き…

それまで理性で抑圧していた感情を解放し、本来の自分を取り戻したと思っても、たま〜に顔を出す「虚無感」みたいな感情は、内省し、自分に何かしらの自信を付ける為の行動や、承認され必要とされたり、感謝されるなどの行動を取ることで
直ぐに本来の自分に戻れるようになりました。

大切なのは、起きもしないことを頭で考え、動きを止めるのではなく、取り敢えず動く…「行動」する事が大切なんですね。

つまり…

これまでblogで書き綴った、私の複雑極まりないこの性格の根っこはここにあった訳です。

因みに私は、母親に抱きしめられたり、一緒に遊んでもらった記憶が全く無い…だから私も娘を抱きしめる事があまりなかったし、遊び方がわからなかった。

きっと私の母も祖母に抱きしめられたり遊んでもらった事が無かったのだろう…そう思った。

最近になって、母親に幼少期の事を聞いたら
やはりそうだった…。

つまり、我が家の「普通の母親像」は、価値観の刷り込みによって、祖母から或いは又その母親から受け継がれていだということだ。

ならば、娘にそれを受け継ぐ訳にはいかない。

こんな事を「業」というのかもしれないが、
だったら断ち切るしかない…。

その事も、冒頭での先生との一連のやりとりから学んだ事だ。

知識は身を助ける…という事だろうか…

いずれにしても…今の私のプロとしてのスキルは、知識だけではなく、こうした経験によって作られたとも言えるかもしれない。