nekomitu日記

ポンコツ日記

悪しき習慣

2016-07-24 22:30:18 | 日記


晴天の日曜日でした。
いつものように遅めの朝食を食べながら
日曜日の日課である
ガイアの夜明けを見ていてると、今朝はある経営者の言葉で私のビジネス思考にスイッチが入った(笑)

それは、こんな質問から始まる「あなたは毎日歯を磨いてますか?」「何故磨くのですか?」

質問された人はこう答えます「歯を磨くのは習慣だからです。」

すると、その経営者は「習慣でやってる歯磨きも間違った悪い磨き方を続けていたら虫歯になるよね。。」と


何が言いたいかというと、当たり前にやってる、その悪い習慣を変えなければ悪くなる一方だということ。

この経営者は、悪化の一途を辿っていった会社の収益を「習慣を変える」事で奇跡的に回復させた経営者。

一方その質問を投げかけられたのは、部下が言われたことしかせず育たず…リーダーとしての資質を問われている他社のリーダーに向けた質問だった。

食い入る様に番組を見て、日曜日オフモードの自分にスイッチが入った…。

悪しき習慣を変える…むむむ。

そんな事を考えている時、一人の働く女性から相談の電話があった。「会社を辞めようと思う…」
という内容だった。

現在コンサルタントの現場で多々直面する問題…

それは、「会社の将来を担う社員が育っていない
い」「管理職の保身」「言われたことしかしない社員の増加」「仕事に対する責任感と熱意」などなど…企業が抱える人材への課題は、私に課せられる課題でもある…

中でも、会社の成長を妨げ衰退の一途を辿る「悪しき習慣」に対して覚悟を持って経営側がメスを入れようとしない…面倒を避けて社員の顔色ばかり見る事は、私の仕事のやる気を削がれる要因でもあるのです。

そして又、現場で働くスタッフが直面している
成長意欲の欠如、モチベーションダウンの要因を洗い出し解決する事も、コンサルタントである私に課せられる課題である。

現場で働く社員から、よく相談される内容には、こんな問題がある。

「上司は事なかれ主義だ」
「上司は本当に私たちの成長を願っていると思えない」
「上司は自分の立場を守り誇示する事しか考えてない」
「仕事のやり方ではなく人格を否定してくる」「上司の顔を見る度にやる気が削がれる」

などなど…挙げだしたらきりがないほどだ…。

一方で、上司から受ける相談はこうだ…

「部下は言われた事しかやらない考えない」
「忠誠心も愛社精神もない」
「無理です…できません…と平気で言う」
「義務を果たす前に権利の主張ばかりする」
「右腕となる人材がいない」

などなど…こちらも挙げだしたらキリが無いほどだ…。

どちらにも問題はあるとはいえ、一番の問題は、そんな状況を分かっているのに、何一つ変えようとはせず、悪しき習慣となった現状に目を背け、漫然と仕事をしているという事…(本来、これは仕事とはいいません)

結局の所、双方ともに「社畜」として、会社に依存しているとしか思えない事ばかりです。

色んな企業を見ていく中で、衰退の一途を辿る企業の特徴とも言える「社内政治」とも言えるバカげた習慣と、社風、管理職の我が身の保身…しかしその自覚すら無い

そんな企業の中で、部下の成長を心から本気で願い、愛情を持って育てようとしている管理職やリーダーが果たして本当にいるだろうか?

「現状維持」「事なかれ主義」「保身」を自分の役割と勘違いしているのでは無いか?会社を私物化しているとしか思えないのである。

こんな状況にあって、人も企業も成長するわけが無い…と私は常々思うのです。

「仕事への熱意や責任」を問うと煙たがる社員と「意識改革、風土改革」にメスを入れると慌てふためく管理職やリーダー達…。

こんな社員が蔓延る会社に明るい未来など見出せるはずが無い…。

また、「社畜」と成り下がったその人材の行く末は、今働く企業がある日突然無くなった時…潰しが利かず、路頭に迷うのは目に見えているのだが、その危機感さえ無い。

だからこそ、私は若手の社員に徹底して教える事がある…

それは、
「オーナーシップ」=「当事者意識」
そしてもう一つ、社外でも
「高く売れる自分になる」という事。

この二つを大切にしている。

そしてこの二つの事を言動に移し、成果をあげるために必要なマインドが「熱意」と「積極性」「自己責任」そして「自己投資」「謙虚さ」

危機感を持ち、自ら考え能動的に働くという事。そして何より「感謝」する事である。

べき論振りかざし、昔の栄光にしがみつき、保身に走り、高圧的に部下を萎縮させ、作業を仕事と勘違いし、時間つぶしに会社に来ている様なリーダーから、誰が何を学ぼうと思うでしょう…。そこには、諦めと失望しか無いはずです。


マネジメントする人間なら誰でも知っている
山本五十六のこの名言を、頭で分かっているが、面倒だから…忙しいからを口実にできないといい結局やらない…そんな感じでしょうか?

部下の成果は自分の評価、部下のミスは部下の責任…こんな上司の姿を見て若手が仕事に明るいビジョンを描けるはずもありません。

だからと言って、上司も部下も諦めるわけにはいかないのです。なぜなら、企業人として働く以上、部下の職業人生に「上司」として関与したした上司は彼らの成長に責任を持つこと、部下は、成長し続けること、そして双方ともに会社に貢献する必要があるからです。

しかしながら、「悪しき習慣」が蔓延し、当たり前になった会社では、この意識改革、風土改革は一筋縄ではいきません。

保身でぬるま湯に浸かる幹部からは、改革の取り組みや、コンサルタントを排除しょうと攻撃される事も多々あり、最悪の場合、退職者を出す可能性もあるのです。

しかし、そこでブレる事なく、決意と勇気を持ち一貫したスタンスで改革の取り組みを推進していく為には、コンサルタントと経営者との意思の疎通がうまくいってなければなりません。

そしてまた、経営者も覚悟と熱意を持って「会社を良くしたい」と思っていただく必要があるのです。

私は人が成長する事で会社を成長させる為の成果を出す必要がある「人材育成コンサルタント」として責任を果たす為、
経営者(クライアント様)に単に迎合してばかりもいられないのです。時には「本気で会社を良くしたいとお考えですか?」などと苦言を言い議論する事もあります。

目指すゴールが同じであれば、そんな議論も時には重要なのです。


そう考えると、コンサルタントも部下を持つ上司も経営者も想いは同じようなものなんですね…

そんな事を沸々と考えていると、自分の仕事のあり方そのものを問うきっかけにもなります。

とはいえ、私もプロとしての自覚と責任、そして危機感を忘れず、悪しき習慣を絶ち、学び成長し続ける必要があるのです。

まさに…

「習慣を変えれば人生が変わる」という事ですね。