NPO法人 湘南鎌倉猫ほっとさぽーと 活動ブログ

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<猫の島>200匹不妊手術へ 香川・男木島

2016年05月19日 | 日記
“猫の島”として有名になった香川県の男木(おぎ)島で、不妊手術を行うとのニュースがありました。
とても素晴らしいことと思います。

マスコミ等で「猫の楽園」などと紹介される島はいくつもあります。


Google画像検索「猫の島」

しかし、現実は本当に「楽園」でしょうか?

猫は繁殖力がとても強い動物です。
例えば100頭の未手術猫がいて、その半分の50頭がメスだとします。
一頭が1回の出産で平均4頭の子猫を産み、年に2回出産すると仮定すると、年間400頭の子猫が産まれます。

つまり、1年で100頭が500頭になるはずです。
メスは1歳で出産できますから、その翌年には2500頭になるはずです。


(参考:猫の繁殖については、環境省パンフレット「ふやさないのも愛」を参照してください。上記の400頭というのは控えめな見積もりです。
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2209.html

もしもこのペースで猫の個体数が増え続けていないとすると、これらの猫はいったいどこに行ってしまったのでしょうか?
人為的に処分していればもちろん動物愛護法違反ですし、病気や生存競争で死亡しているならば大変不幸な状況です。

閉じた空間では近親交配の問題(遺伝病の蔓延等)も懸念されます。

そもそも野生動物ではないペット種の猫を繁殖させている状況はとても残酷で、これは島に限ったことではありません。

手術をしない無責任な餌やリは、多くの猫を死に追いやる行為です。
餌をやる方は、これをしっかり認識して頂きたいと思います。


<猫の島>200匹不妊手術へ 香川・男木島、増えすぎで
毎日新聞 5月17日(火)7時0分配信

(抜粋)

 “猫の島”として有名になった香川県の男木(おぎ)島で、野良猫が増えすぎたため、全ての猫に不妊手術をすることになった。
瀬戸内海に浮かぶ島に住む猫の総数は、人口約180人を上回る200匹以上。

ふん尿や農作物の食い荒らし、漁網を破るといった被害が続き、島民や観光客から苦情が相次いでいる。
地元の男木地区コミュニティ協議会が理事会で手術を決め、6月から高松市の動物愛護団体が取りかかる。

 協議会によると、猫は十数年前から徐々に増え、*** やせ細り、病気の猫も目立つという。

***

 協議会の木場健一会長(68)は「猫に罪はなく、増やした人間に責任がある。これ以上増やせないが、今いる猫の命と健康を守りたい」と話している。【伊藤遥】


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