猫のように

猫のように生きたいと思っている者の日記

いつ何をしたか記録しているブログ

退院日の出来事

2013-12-26 23:59:59 | 介護

母の足の付け根の痛みは治まってきたようで、その後の入院生活は、だんだん何のために入院しているのかわからないような状態になってきた。

嫌がって食事を摂らないので体力が弱っているために、いつまでも退院の許可が出ないようだった。

私も毎日会社帰りに病院に寄るのは疲れてきたし、母もいいかげん退院したくなってきたようだ。
年末年始は家で過ごしたいだろうしね。

そこで母は、私が会社を休める日を提示して、主治医に退院したいと相談したのだが、あっさり退院が認められた。
うーん、ずっと退院を願い出なかったら、病院側は、このままダラダラと母を入院させていたのだろうか?
よくわからない対応が少し腑に落ちないが、退院できるなら、まあいいか。

8時20分頃に病室へ行くと、母はすでに着替え終わり、傍らに私が苦手な相談員の男性がいて話をしていた。
母と話が弾んでいたわけでもなく、私は早く出て行って欲しかった。
私も相談員とはもう話がないし、そのあとすぐ出て行ってくれたのでホッとした。
心配して来てくれたのに失礼だが、相談員さんは話が上手い人ではなく、頼りにならない感じなので、来てもらっても嬉しくない・・・。

それから、昨日、母のすぐ近くのベッドの女性が、挨拶に来たので驚いたとのこと。
仲良くしていたならまだしも、全然接点がなかったのに、丁寧に挨拶されたとのこと。
本来なら母のほうから退院の挨拶をするべきだろうが、先に挨拶に来るなんて、きちんとした方なんだろうね。
私は一度、会釈したことがあるだけだが、カーテン越しに聞こえてくる会話から判断して、看護師からも嫌われない良い患者、上品な方と思われる。

それに比べてうちの母は、柳原加奈子似の太った看護師に嫌われていたらしい。
嫌味を言われるので、母もその看護師が嫌いだったとのこと。
私はその看護師と一度も顔を合せなかったので、母の言うとおりの人なのかはわからない。

ちなみに中国人らしき片言の日本語の看護師さんもいたが、その人は一生懸命な感じだった。
豆乳という言葉がすぐに通じなかったけど、印象は良かった。
看護師さんも色々だ。

入院が長くなったので、母はだいぶ看護師さんたちに迷惑をかけたであろうが、看護師さんたちに菓子の一つも渡さなかった。
近くのベッドの女性のところへ見舞いに来る御家族は、ことあるごとに看護師に差し入れしていたらしい。
看護師さんも人間なので、そりゃあ菓子をもらえば、親身に面倒見てくれるよね。

私は入院した日に主治医にお金を渡したので、それでいいと思っていた。
看護師さんたちへの差し入れなんて、まったく忘れていた。
もともと医療関係者へ金品を渡すことは、私としては好きじゃないんだよね。
渡すことが世の中の慣例になっているようなので、仕方なく渡してるだけ・・・。
渡せば態度が違うのも事実だし。
その点は、受け取り拒否が徹底していたS病院のほうが楽だった。

他には、リハビリを担当してくれていた若い女性の療法士?さんから、退院後に自宅で行うリハビリの手順が書かれた説明書も昨日のうちに受け取ったと言って、見せてもらった。
手書きでかわいく書かれてあるが、母親は家では絶対やらないだろうなぁ・・・。

男性の薬剤師もやって来て、母が飲まなければならない大量の薬を置いて行った。
飲み方の説明も聞いたが、それは母が一番よくわかってるいるだろうと思い、私は真剣に聞かなかった。

9時になってから、総合窓口へ入院費の支払い手続きに行った。
7万ちょっとだったが、入院時に保証金を5万円払っているので、相殺された。
入院が長くなったので、もっと取られるかと思ったが、意外と安かった。

支払い時、研修のために同席させていただきますと、一人の若い女性が横にずっと座っていた。
この時期に研修?と思ったが、転職してきた人かな?

手続きが済むと、入院費払い済みのカードをもらい、病室の看護師に渡した。
これでもう病室を出てもOKなので、そばにいた看護師にお礼を言って、ロビーに移動した。

母は、頭がふらふらすると言っていた。
そりゃあずっと寝っぱなしだったから、ちょっと歩いただけでふらふらもするだろう。

私は母を椅子に座らせて、病院備え付けのタクシー会社直通電話を手に取り、タクシーを呼んだ。
受話器を取っただけで、病院からかけていることがタクシー会社の受付の人にわかる仕組みになっているんだね。
電話代が無料だし、直通電話は便利だね。

混みあっているので15分くらいかかると言われたが、本当に15分くらいでタクシーが来た。

母はタクシーの乗り降りが辛そうだった。

ちょっと道路が混んでいたが、すぐ自宅に到着し、母は布団に横になってしまった。
昼食もいらないと言う。

しばらくしたら、退院した病院の看護師から電話がかかってきて、渡し忘れたものがあるので、次の通院日に病室まで取りに来て欲しいと言われた。

おいおい、またかい!
S病院を退院したときも薬を渡し忘れたから取りに来いと言われて不愉快な思いをしたのに、今度はK病院が何を忘れたっていうんだよ!
そんなに急ぐものではなさそうなので(たぶん母がずっと飲んでいた栄養ドリンクだな)、しばらく放っておこう。

午後になり、ちょうど母が起き上がっていたときに電話が鳴り、母が電話に出ると、区役所からの「退院しましたか? 明日、伺います」という連絡だったとのこと。

先日、ケアプラザに介護申請の手続きに行ったので、区役所の人が聞き取り調査に来るらしい。

私はケアプラザの人に訪問調査は来年でよいと伝えたのに、こんなに早く来るなんてビックリした。
私は年末だから調査は行われないだろうと思っていた。

まあ早いに越したことはないか。