北海道で貧しい生活を送っていた、まだ9歳と7歳の姉妹ハルとナツ、
その一家がブラジル移民を決意する・・・、物語はそんな場面から始まりました。
神戸港から出発する際、健康診断で妹ナツだけがブラジル行きを許可されず、たった一人北海道の父の兄の家で暮らすことになるのですが、その後この姉妹はそれぞれの地で苦しい毎日を送ることになります。
この二人の生きざまを通して、戦前戦後のブラジルでの日本人と、日本で貧しい生活を送っていた人たちの姿を見せてくれるドラマでした。
期待に胸膨らませていたブラジル移民の生活は、日本人差別から始まりました。
家族全員でコーヒー農場で働けど働けど、手元に残ったのは借金ばかり。
3年後の帰国のめども立たず、絶望感の中、意を決して農場から夜逃げという形で新しい地での新生活が始まりますが、そこでもまた・・・。
ブラジル移民の日本人には二通りあって、あくまで一時的に出稼ぎに来ただけだからと、日本語での生活を続け、差別の中でも自分は日本人なのだという誇りを守り抜く人。
もう一方では、ブラジルで生きていくために、その国の言葉を憶え、プライドを捨てなくてはいけない場面があったとしても、とにかく現地の人たちに認めてもらうために努力する人。
戦争が始まり、帰国することも出来なくなり、日本語を話すことすら禁止された頃、二者の差は大きく開きます。
ハルの父親は前者の方でした。
町で自分の思いのたけを日本語で大声で言い、警察に連行されることも。
どんなに生活が苦しくても、日本人としての誇りを捨てない。
日本が戦争に負けたと聞いても信じない。
生き方は不器用かもしれないけれど、何があっても日本人であることを守り抜く、そんな人でした。
日本に残った妹ナツは様々な苦労をして、どちらかというと後者の生き方、たった一人で生きていくために、必要なものに目を向け、捨てなければならないものは捨てる、そんな生活の末、大成もするのですが・・・。
この二通りの生き方は、どちらが正しいとは言えないし、正否に分けて考えるものでもありません。
どちらも生きるのに必死で、確固たる信念があったのは同じなのではないでしょうか。
時は流れ、ハルの長男がブラジル人の恋人を家に連れて来た時、ハルは彼女がブラジル人だというだけで、彼女を冷たい言葉で追い返してしまいます。
外国にいるからこそ日本人であり続けたい、と思うハルは、彼女のことをどうしても受け入れることが出来ないのです。
涙を流しながら静かに帰っていく彼女。
結局長男は家を出て彼女と結婚し、違う場所で暮らします。
ただ、ハルの家の菊栽培農園は規模が大きかったため、二人はそこで働いてはいました。
けれどハルと彼女の仲は何も変わらず、冷たいままでした。
菊が大暴落で、花を出荷しても損になるだけ、と、丹精込めて育てた花を捨てなければならず、悲しくて涙を流しながら作業をする彼女を見て、ハルは自分の子供の頃の辛かった気持ちと、彼女の中に日本人と同じ心がある、ということを感じて、彼女の涙を拭い、やっと受け入れることが出来るようになるのです。
・・・この場面は本当に泣けるシーンで、一人で見ていて良かったなーと思いました。
(家族が一緒だと、泣いてるの見られるのが恥ずかしくって・・・)
あらすじや雰囲気がが少しでも分かっていただけたらいいのですが・・・
ハルとナツ・届かなかった手紙
俳優さん、子役も含めて、普段の顔写真を見て、あまりの美しさに驚かされました。
ドラマでは皆さん、日に焼けて土で汚れた顔をしていたので。
ブラジル在住の特に日系二世の人たちは、集まってこのドラマを涙しながら懐かしく見ていたということをラジオで聞きました。
今は逆に向こうから日本に出稼ぎに来る人が多いですね。
私も以前、少しだけ日系三世の若いお母さんと出会ったことがあります。
彼女のご両親、祖父母も、きっと色々なご苦労があったのでしょうね。
絵、すみません、下手ですけど、ハルちゃん少女時代です。
その一家がブラジル移民を決意する・・・、物語はそんな場面から始まりました。
神戸港から出発する際、健康診断で妹ナツだけがブラジル行きを許可されず、たった一人北海道の父の兄の家で暮らすことになるのですが、その後この姉妹はそれぞれの地で苦しい毎日を送ることになります。
この二人の生きざまを通して、戦前戦後のブラジルでの日本人と、日本で貧しい生活を送っていた人たちの姿を見せてくれるドラマでした。
期待に胸膨らませていたブラジル移民の生活は、日本人差別から始まりました。
家族全員でコーヒー農場で働けど働けど、手元に残ったのは借金ばかり。
3年後の帰国のめども立たず、絶望感の中、意を決して農場から夜逃げという形で新しい地での新生活が始まりますが、そこでもまた・・・。
ブラジル移民の日本人には二通りあって、あくまで一時的に出稼ぎに来ただけだからと、日本語での生活を続け、差別の中でも自分は日本人なのだという誇りを守り抜く人。
もう一方では、ブラジルで生きていくために、その国の言葉を憶え、プライドを捨てなくてはいけない場面があったとしても、とにかく現地の人たちに認めてもらうために努力する人。
戦争が始まり、帰国することも出来なくなり、日本語を話すことすら禁止された頃、二者の差は大きく開きます。
ハルの父親は前者の方でした。
町で自分の思いのたけを日本語で大声で言い、警察に連行されることも。
どんなに生活が苦しくても、日本人としての誇りを捨てない。
日本が戦争に負けたと聞いても信じない。
生き方は不器用かもしれないけれど、何があっても日本人であることを守り抜く、そんな人でした。
日本に残った妹ナツは様々な苦労をして、どちらかというと後者の生き方、たった一人で生きていくために、必要なものに目を向け、捨てなければならないものは捨てる、そんな生活の末、大成もするのですが・・・。
この二通りの生き方は、どちらが正しいとは言えないし、正否に分けて考えるものでもありません。
どちらも生きるのに必死で、確固たる信念があったのは同じなのではないでしょうか。
時は流れ、ハルの長男がブラジル人の恋人を家に連れて来た時、ハルは彼女がブラジル人だというだけで、彼女を冷たい言葉で追い返してしまいます。
外国にいるからこそ日本人であり続けたい、と思うハルは、彼女のことをどうしても受け入れることが出来ないのです。
涙を流しながら静かに帰っていく彼女。
結局長男は家を出て彼女と結婚し、違う場所で暮らします。
ただ、ハルの家の菊栽培農園は規模が大きかったため、二人はそこで働いてはいました。
けれどハルと彼女の仲は何も変わらず、冷たいままでした。
菊が大暴落で、花を出荷しても損になるだけ、と、丹精込めて育てた花を捨てなければならず、悲しくて涙を流しながら作業をする彼女を見て、ハルは自分の子供の頃の辛かった気持ちと、彼女の中に日本人と同じ心がある、ということを感じて、彼女の涙を拭い、やっと受け入れることが出来るようになるのです。
・・・この場面は本当に泣けるシーンで、一人で見ていて良かったなーと思いました。
(家族が一緒だと、泣いてるの見られるのが恥ずかしくって・・・)
あらすじや雰囲気がが少しでも分かっていただけたらいいのですが・・・
ハルとナツ・届かなかった手紙
俳優さん、子役も含めて、普段の顔写真を見て、あまりの美しさに驚かされました。
ドラマでは皆さん、日に焼けて土で汚れた顔をしていたので。
ブラジル在住の特に日系二世の人たちは、集まってこのドラマを涙しながら懐かしく見ていたということをラジオで聞きました。
今は逆に向こうから日本に出稼ぎに来る人が多いですね。
私も以前、少しだけ日系三世の若いお母さんと出会ったことがあります。
彼女のご両親、祖父母も、きっと色々なご苦労があったのでしょうね。
絵、すみません、下手ですけど、ハルちゃん少女時代です。
お返事遅くなってしまって、申し訳ありませんでした。
私がPCの前に向かう時間とドラマの時間が大体同じだったので、途中抜けてもいいように録画しながら見てました。
PCの方に気持ちが向いてるあたりは所々わからない場面もあるのですが、番組のHP、結構あらすじも写真も丁寧に掲載されてるでしょう?
助かっちゃった。
見てない人でもこれで大体把握できると思いますよ。
橋田寿賀子さん、お若いですね。
お婆ちゃんなんて言葉が全然合わない感じ。
やっぱり仕事をバリバリとされて、気持ちが外に向いてる人って、年齢を感じさせないですねー。
何十周年記念とか、芸術祭参加、とか言う肩書きのあるドラマは大抵いい作品が多いと思います。
また何かあったら、見てくださいね。
・・・この作品も再放送が多分あるんじゃないかな。
絵、恥ずかしくって、隠そうかと悩んでます・・・。
(現在進行形)
似てるなんて言ってくださって、です。
残念ながら見ていなかったのですが
感動されたようですね!
ハルちゃんの絵、似ていますよ!
ドラマのサイトにも行って来ました。
脚本を書かれた橋田壽賀子さん、もう80歳なんですね~~
「日本人を書きたかった」
>日本人から捨てられているのにもかかわらず、日本を愛して愛して愛して死んでしまう人。そういう人は、今いないんですよ。日本を愛している男が。愛国心のある人間なんか、もういませんでしょ?
ノスタルジアみたいな気持ちで書いたんです。
*そうなんですね~~
さくらこさんのあらすじも、とてもわかりやすかったです。