ねっこりのブログ

ねっこりの、アオイさんとの日々。

放置というもの。

2013年04月08日 10時06分58秒 | Weblog
ねっこり村のイベントがメジロ押しで、

ブログの更新がなかなかできませんでした。

ねっこりファンの方が多いのにいけませんね。



アオイさんは相変わらず、日が随分と暮れた後に帰ってくるのですが、

帰ってきたアオイさんと、

アオイさんの冷蔵庫に突進していたでかでかねっこが鉢合わせ、

「お迎えにきてくれたの?」

と喜ぶアオイさんと、

気まずいながら、早く、冷蔵庫のメンタイコに手を伸ばしたいでかでかねっこりとが、

見つめあっていて、大変に複雑でした。


ブログよりも、

アオイさんの冷蔵庫で放置されている、しなびたネギのほうが、

大問題だと思います。





模様替えというもの。

2012年07月02日 22時24分48秒 | Weblog
アオイさんのお部屋のインテリアは、

どう贔屓猫目に見たとしましても、

あまり素敵なものとは、言い難いです。


幸いにも、

物が少なく、掃除はなさっているようですが、

部屋全体の色がどうにも、花々しく、よいものとは言えません。


ねっこり達は、風流であり、雅であり、シックなものを好みますからね。

ねっこり達は、

自分達の部屋づくりには、とても丹精を込めます。

どのようなテーマであっても、

自然を取り入れることは欠かしません。

ワタクシの部屋のテーマは、苔玉とさらさらと流れる小川です。

そして全体の色調は、焦げ茶色と、白と、緑でまとめてあります。



ある日、

ある勇気のあるちびちびねっこが、

「ガキー」

「ガキー」

「ガキー」

と、

インテリアについて指摘をしました。


アオイさんは、

最初は何を言われているか分からないといった顔でぽかんとしていました。

その後、

全てを理解されたアオイさんは、大層、むっとした顔をなさっていました。



そして、翌日、

無言で部屋のリネン類を生成り色に変えました。


「すこしは大人っぽい部屋になったでしょう」


と、

アオイさんは得意げに、

昨日のちびちびねっこをつまみあげ、

自慢をしていましたが、

慣れない生成り色に、その日の夜、アオイさんが床で寝ることを選んだことを、ねっこり達は知っています。

木登りというもの。

2012年04月10日 12時50分50秒 | Weblog
「そういえば、ねっこり達って、木登りするの?

 得意?

 結局、猫の亜種なんでしょ???」

アオイさんは、

一挙に失礼なことを口走り始めました。

ねっこり達はねっこり達なのであって、

猫とは関係がありませんからね。


そして、

アオイさんはねっこり達の黒い秘密に触れてしまったようです。

「爪とぎは、しょっちゅうやってるよね。

 木ぐらいジャンジャン登る感じ?」

アオイさんは黒の中にずぶずぶと踏み込んできました。



ねっこり達は、

ネズミ達が、前歯が伸びすぎてしまうことを気にして、

硬いものをかじり、

歯を削っていることを知っています。

ですが、

ネズミ達は、前歯で木に登ることはしません。



ねっこり達は、

ツメを大事にしますからね。

木に用事があるときは、

梯子をつかって、用事を達成するのです。



あるいは、

でかでかねっこが、

狙いを定めて、ちびちびねっこを枝上に放り投げて、

登頂させることもあります。


狙いを誤った場合には、

でかでかねっこは責任をもって、

体で、

落ちてくるちびちびねっこをキャッチする掟になっています。



そういえば、

ねっこり村の中心部にある、

ねっこりカフェが、

ねっこり村の外れに、

ねっこりカフェ別館、

を作ったようです。

この、ねっこりカフェ別館は、

木の上に作られています。


人気のカフェですが、

お客のねっこり達が詰め寄せると、

メキメキと音がすることでゆうめいです。

春というもの。

2012年04月05日 00時07分35秒 | Weblog
春というものは、

何やら、

空気が薄萌黄色に染まるものですね。



アオイさんは、ガツガツと突進するような日々を送っているようですが、

ねっこり達は、ゆったりと春の空気を楽しむ日々です。



ねっこり村は今日も穏やかな陽気で、

ヒナねっこり達の種まきも終えることができました。



ますます、ねっこり達はたくさんになっています。


気がつけば、

ねっこりのブログも冬眠していたようですね。

カエル達も土から、湧いてくる陽気です。

冬眠はとても大切で、

たくさんのことを育ててくれますが、

ワタクシは3年間冬眠を続けたカエルが、

まったくカエルらしくならなかったことを知っています。


もうそろそろ、

このブログも目覚めるようにしなければなりませんね。


暑さというもの。

2011年07月03日 23時35分15秒 | Weblog
最近の、
もったりぬったりした、
空気は、
夜中のアオイさんを、
巨大なナメクジに変えています。



アオイさんは、
定位置で丸くなることを、
あっさりと放棄し、
謎めいた場所に、
移動して行きます。



深夜に、
アイスクリームの調達に来た、
でかでかねっこが、
廊下で伸びているアオイさんを目の当たりにし、
アイスクリームを手に入れないまま、
泣きながら、
ねっこり村に引き返したことがありました。

恐ろしいことですね。


勇敢な、
ちびちびねっこ達30匹が、
廊下のアオイさんに、
抗議をしましたが、


「代わりに私のベッド使ってくれていいから・・・」


と、
アオイさんは、
全く反省する様子がないようです。



100物語が100個集まるのも、
そうは遠くないようですね。



コイというもの。

2011年06月04日 17時47分31秒 | Weblog
「最近見なかったし、
 ブログの更新もしていないようだったけど、
 何をしていたの」

と、
アオイさんは、
アオイさんのお部屋に麦茶をもらいにきた、
でかでかねっこに、
尋ねました。



「コイ・・・」



明らかにイライラしているアオイさんの声に、
哀れにも、
怯えきったでかでかねっこは、
辛うじて、
そう呟きました。


一方のアオイさんは、
その言葉を聞くと、
一瞬ぽかんとして、
その後、
取り繕ったような不気味な微笑みを浮かべ、
何とも言えない、
気持ち悪いもじもじした声で言いました。



「じゃあ・・・仕方ないか」



麦茶を抱えて、
でかでかねっこは、
慌ててねっこり穴の傍に向かいました。



「あれ!?・・・ねっこり達ってオス・メスないんじゃ・・・」



嫌な予感がした、
他のねっこり達も、
ねっこり穴の傍に集まりました。



「まさか・・・。鯉・・・。」



ねっこり達は一斉に、
ねっこり穴に飛び込みました。

ねっこり達は、
魚が好きです。

鯉や、
アロワナ、
など、
ウロコが大きい種類の魚は、
そのウロコを ピッ と取って、
細工を施し、
アクセサリーや、
部屋の飾りにすることを、
好みます。

5月は、鯉の季節でした。

ねっこり達は徒党を組んで、
鯉に立ち向かい、
それなりのウロコを手に入れました。


アオイさんに、
その雄姿について、
説明をしてあげたかったのですが、
アオイさんの、
あの様子では、
説明が難しそうです。


アオイさんは、
優雅な細工などに関心があるとは思えませんからね。




たよりというもの。

2011年04月05日 23時24分15秒 | Weblog
桜の花が咲くと、
ねっこり達は、
その控え目に散った、
花びらを集めます。

白く、
微かに、
ほのピンク色の色をはらんだ、
繊細で、
妖しく、
蟲惑的な、
柔らかい花びらの、
きれいなものだけを集めるのです。


そしてその集めた花びらを、
和紙で作った、
紙飛行機の、
谷折りの部分に、
たっぷりと挟むのです。



花びらがこぼれないように、
大切に、大切に、
ねっこり岬に、
向かいます。



そしてねっこり達は、
一斉に、
青い海に向かって、
紙飛行機を飛ばすのです。



海に、波に、春が伝わるように、
たよりを出すのです。




ちなみに、
風船の中にも、
花びらを詰めて、
空に放つこともあります。

桜モチというもの。

2011年03月28日 00時05分54秒 | Weblog
「地震の後、
 部屋に戻ってきたら、
 トイレが流れっぱなしになっていたんだよね~・・・」

アオイさんは、
何やらぶつぶつ不満そうにしていました。


ねっこり達は、
そんなアオイさんをあまり気にしないことにしました。

ねっこり達は、
暖かい日差しと、桜の花を待ち望んでいます。

ねっこり村では、
あと3日で、
桜の花が綻んできそうです。



ねっこり達は、
満開の桜を少しだけ愛しています。
満開の桜のビッシリとした様子は、
少々、
ビッシリとしたちびちびねっこ達を連想させますので、
背中が痒くなるのです。


ねっこり達は、
はらはらと散る、
桜吹雪をこの上なく愛しています。

桜吹雪の中に立ち尽くすと、
何かに祝福されているような気分になりますからね。


葉桜の葉も、
同じくらい魅力的ではあるのですが・・・。

お手伝いというもの。

2011年03月16日 21時58分08秒 | Weblog
アオイさんのお部屋が、
微妙に荒れていた日から、

アオイさんはお部屋に帰って来なくなりました。

ねっこり達には、
全く思いあたる節はなかったのですが、
理由を考えることにしました。


ねっこり20匹と、
でかでかねっこ13匹と、
ちびねっこ29匹と、
ちびちびねっこ67匹が、
アオイさんのお部屋にびっしり、みっちりして、
会議をしました。



ねっこりの総力を挙げても、
アオイさんが帰ってこられない理由は分かりませんでした。



アオイさんが、
帰って来ないと、
アオイさんのお部屋は寒いですし、
冷蔵庫の中もしょぼくさいばかりです。


ねっこり達は、
ひっそり、
荒れた部屋を直し、
花瓶のお花のお水を換え、
お部屋を清めました。


また、
癒されるお部屋を演出するために、
小さな滝を作りました。


ねっこり達のお手伝いは、
とても、
素敵なものですからね。





ヒナ祭りというもの。

2011年03月06日 00時03分24秒 | Weblog
「3月3日は、
 せっかくでしたので、ヒナ祭りをしました」


ワタクシはアオイさんに報告しました。

アオイさんは、
珍しくほのぼのとした表情で、
「ヒナあられに、菱餅?甘酒?ちらし寿司?」
と、
近くのでかでかねっこを抱き上げて、
ひげを捩じりながら、
相槌をうってくださいました。

ねっこり村の、
ヒナ祭りは、
アオイさんのご想像されるものとは、
少々違うようです。



「ヒナの唐揚げに、ヒナの串焼きです」



アオイさんは、
とても険しい表情をした後、
おもむろに、でかでかねっこを、床に下ろすと、
ねっこり達と一定の距離を置きました。



「ヒナって・・・」



ちゆんのヒナ以外、
何があるというのでしょうか。



ねっこり達と、
アオイさんの間に、
張りつめた何かが出現しました。



正確には、
ちゆんのヒナを一斉に集めて、
いい、ちゆんにならないと、
唐揚げか、串焼きになる、
と、
脅し、
怖がるちゆんのヒナ達を、
しみじみ、ほのぼの、
眺めるお祭りなのですが。


張りつめた何かが、
気になって、
言葉を付け加える気になりませんね。